休日。午前中はぐだぐだと過ごす。夢の中で「たっぷり眠れ日本の男。しばし足を休めよ」と、ネイティブ・アメリカン的な長老が（日本語で）語りかけてきたので、目覚まし時計を無効にして二度寝した。だいたい10時頃まで、睡眠と読書を繰り返した。
昼前に少し外出。
兄に見たこともない大きさの伊勢海老（活）を貰ったので、茹でて食べた。思いがけないご馳走。しかし伊勢海老の加熱時間、インターネットで調べると3分から15分までずいぶん幅がある。湯に入れる塩の量も、海水〜パスタ〜ひとつまみ〜不要、と色々。今日は7分ほど茹で、塩は控えめにした。
夕方から静岡の街に行く。携帯電話を忘れた。
携帯電話が無くても、それほど不便では無かった。時刻を知りたい時に、ちょっと困ったくらい。それとメモ機能。いつも気になった事や必要事項をToDoリストアプリやEvernoteに書き留めてあるのだが、今日は思いついた事は即座に実行するか、あるいは諦めるしか無かった。自分の記憶力には、特に短期記憶に関しては、全く自信がない。
もう1つ、携帯電話を不携帯でいた時に、妙なことがあった。例えば食事（おやつ：ケーキとコーヒー、夕食：天丼）や面白い風景を記録し、何らかの形で配信したくなるのだ。いつも全ての風景や食事を撮影している訳でもないのに、なぜか撮らないと勿体無い気がする。
それから、目の前で起こったことや考えたことを、だいたい140文字くらいに頭の中でまとめている。では普段からTwitterで“ツイート”を沢山しているかというと、それほどでもないのに。
道具の不在が、かえって存在感を浮き彫りにしている、ということなのだろうか。
夕食の後は、映画館で『私は生きていける』を鑑賞した。
イギリス映画は久しぶり。気分が軽くなるとか、癒されるといった効能は全くないが、素晴らしい映画だった。美しい田園風景と不穏な空気感、そして絶望。個人的には名作と認定したい。
原作小説とは、たぶんストーリーが変えてある部分が多いと思う（紹介文を読んだ限りでは）。でも読んでみたい。
