1パック6個入りで200円という、格安のイチジクを手に入れた。夏の間はスーパーマーケットで見かけても手が出なかったイチジクだが、涼しくなるにつれて価格が下がっていく。それでも200円は破格だと思う。思わず2パック購入してしまった。
安さには理由があって、ちょっと熟れ過ぎていた。ものすごく柔らかい。スーパーマーケットの基準とは離れた状態といえるが、なにしろ田舎の店なので仕方がない。もしかすると、その辺の庭にあったものを販売しているのかもしれない。
しかし腐っている訳ではないし、目立った傷も虫食いもない。食べてみたらとても甘かった。
とはいえ全部食べる頃にはさらに熟れてしまいそう。だから2個食べた以外は、火を通すことにした。
今日は煮崩れないよう工夫してみた。
鍋に赤ワインを注ぎ、ごく少量の八角、それにクローブを数本投入。砂糖は「こんなものかな」と少なめに。最後にシナモンパウダーも振り入れてみた。まずはこの液を沸騰させる。アルコールが飛んだら、火を止めてイチジクを並べる。その後は弱火でふつふつするまで加熱し、全体がくったりしたら出来上がり。
ふと思いついて、途中で粉ゼラチン(少なめ、量は適当)を溶かしこんでみたので、冷めたら煮汁は固まるかもしれない。
粗熱がとれたら密閉容器に入れて、冷蔵庫にて保存。たぶん3日くらいは保つのではないだろうか。
加熱中よりも、密閉容器に並べる時のほうが緊張した。柔らかくて、箸では持ちあげられない。冷やしたら少しは変わるのだろうか。
作ってはみたものの、こんなに柔らかくては食べづらいと思う。もしかすると、そのままピューレにするかも。
でも今日はもう何もしない。なにしろ仕事で疲れたので。明日のために、今日は10時には寝る。