ツッカベッカライ・カヤヌマのクッキー

 お祝いのお返しに、「ツッカベッカライ・カヤヌマ」のクッキー缶を貰った。これがとても素敵で、もちろん中身も美味しくて、今とても感動している。

 雑誌の「手土産特集」か何かで存在は知っていた。しかし自分で買ったことは無いし、貰うのも初めて。
 もともとクッキーにはこだわりが無く、スーパーマーケットで売られているバタークッキーからケーキ屋の焼き菓子、あるいはデパートの地下の品まで、たいてい美味しく食べる事ができる。食べ比べやお取り寄せはもちろん、分析的に味わった事もほとんど無い。しいて言えば浅間通りの「cafe bikini」のアイシングクッキーと、紺屋町の「マリアサンク」のバターが効いたクッキーは別格だけれど、なんというか“語れる”ほどの見識は無い。

 しかしこの「カヤヌマ」のクッキー詰め合わせは驚かされた。コーヒーのお供、くらいの心持ちで小皿にいくつか並べ、でもまあせっかくだからと良いコーヒーを淹れて食べ始めてすぐに、これは片手間に食べるべき食品では無いのだと判明した。
 今まで食べてきた他のクッキーより飛びぬけて優れている、という訳ではないと思う。確かにびっくりする位に美味しい。でもそれだけでなく、美味しさの秘訣をもっと知りたい(レシピを知りたい、という訳ではない)、分析し、比較し、語りたい、そしてクッキーの世界をもっと深く楽しみたい、そういう“欲”のようなものが生じてしまったように思える。アルコール好きがある日突然酒飲みになる、みたいなものかもしれない。

 これは困った、もはやにこにこと笑いながらクッキーを齧っている訳にはいかないぞ、と妙な緊張までしてきた。でもまあ、例えば「100均のクッキーは不味くて食べられないね、僕はほら舌が肥えてるから」という風にはならない、そんな気がする。だから外見上は、今まで通りにクッキーをにこにこと食べることに変わりは無い。

 特にチョコレート・クッキーが気に入った。チョコレートの風味が強く、口の中で存在感がある。コーヒーとの組み合わせが至福である。

 もちろん缶入りのクッキーだから、食べていけば確実に缶は空になっていく。世界は厳しい。上等な品だから、昨日から少しずつ食べている。

 そして缶がとても格好良い。クッキー缶といえば資生堂のものが好きだが、格好良さでいえばこれがいちばん。いかにも「ツッカベッカライ」という感じがする。

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