追分羊かん、コーヒー(アルプスブレンド)そしてガトー・ショコラ。

抱擁、あるいはライスには塩を

「蒸羊羹」という和菓子がある。通常の、餡を寒天で固めた羊羹と違い、米粉などの澱粉質で粘りを出した、もっちりとした品。その名の通り、蒸して作る。
僕はこれが好物で、旅先で見つけたりするとつい購入してしまう。今まで色々と食べ比べてみたのだが、いちばん美味しいと思うのが生まれ故郷の静岡市清水区(旧清水市)の「追分羊かん」だ。地元贔屓は別としても、竹の皮に包まれた甘さ控えめの蒸羊羹は、とても美味しい。

今日はこの「追分羊かん」を貰った。
清水区在住の知人からパソコンの初期設定を請け負ったところ、その報酬というかお礼に1本(1包み?)を貰ってしまった。安くはない品であるし、静岡県中部に住んでいて静岡県中部の土産物を食べる機会は少ないので、とても嬉しい。なにしろ好物であるから、今日から少しずつ味わって食べようと思う。

そういえばこの「追分羊かん」、確か江國香織氏の好物ということだった。昔のエッセイに「学生時代に、新幹線に乗って静岡県まで買いに行った」と書いてあった。
数年前に講演会を聞きに行った際、わりと本気で追分羊かんを差し入れようかと悩んだ記憶がある。知らない人から食べ物を貰っても嬉しくないだろうから(たぶん食品は受け取らないのではないか)止めておいた。
今でも彼女の作品を読むと、追分羊かんの事を思い出す。先日から「抱擁、あるいはライスには塩を」を読み始めた。もちろん羊羹は出てこないけれども、なにしろ手元に現物があるから、せっかくなので読みながら食べようと思う。
それはそうとして、「抱擁、あるいはライスには塩を」は面白い。年代記好き、家ごとの文化の差を楽しむ人ならば、たまらないのではないか。

 

 

 

 

 

 

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ところで、今日は午後に「つきさむ」に行った。
「つきさむ」は、今週末くらいから10月まで長期休業する。店主が山小屋に働きに行ってしまうのだ。残念だけれど仕方がない。今日は、しばしの別れを惜しむ客が、入れ替わり立ち代り訪れていた。僕も惜しみつつ、コーヒーを飲み、ガトー・ショコラを食べた。

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しかし10月は遠い。忘れてしまわないように、カレンダーに印をつけねばならない。
機会があったら、休業までにもう一度くらい行こうと思う。

 

 

 

 

あんこの本 何度でも食べたい

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