男脳と女脳

今日もパソコン講習を受けて、1日が終わった。
昼休みに後ろの席の女性から「男と女、どちらが得か?」と聞かれた。そんな事聞かれても、僕は女になったことが無いから答えようがない。とはいえ、そういう回答を若者にしても嫌味にしかならないだろうから、よく考えずに「男」と、答えてみた。

実のところ、得か損かは個人差のほうが大きいだろう。しかし断言したからには、理由を言わねばならない。
だからとりあえず「顔を(例えば休憩時間に)ごしごし洗えるから得」と説明する。
説明に対し、いちおうの合格点は貰えたようだ。講習に参加している女性達は、たいてい化粧をしているので、10分間の休憩時間にトイレの洗面所でさっぱり顔を洗うことが、なかなか難しいようだ。特に今日は暑かった。室内温度は20℃を超えていた。

そこから話は「男脳と女脳」に移っていった。その辺り理系出身者としてはどう思うのかと聞かれたので「個人差のほうがはるかに大きい。例えば僕よりも勇敢で大雑把で豪快な女性はいくらでもいる」と回答した。それに、と付け加える。「それに、社会的な色眼鏡を、僕達全員がかけている」。

よく、中年以上の女性の「社会性の欠如」については語られているし、実際に自分も思い当たるふしが多い。しかしあれは、彼女らが生涯で社会性を叩きこまれてこなかった(あるいは軽視してもかまわない、という社会構造だった)からだと思う。

男性と女性の脳に解剖学的な違いは、たぶんあるのだとは思う。無いはずがない、というくらいの意味合いで、違いはある。しかしそれは、東芝のパソコンとヒューレット・パッカードのパソコンくらいの違いも無くて、後天的な諸々の影響のほうがはるかに大きいのではないか、と僕は考えている。
そして社会的・文化的な「男らしさ・女らしさ」の要求は、今でもとても根強い。僕などは生きづらくなるくらいに、未だに「男ならば〇〇だ」と断言する人がいる。

これは僕の言葉ではなく、誰かのエッセイに書かれていたのだが、「例えば、誰かの家に泊まった夜、下着姿で廊下を歩いているところをその家の家族に見られたとする。女性ならば“育ち”を疑がわれる。男ならば、上手くいけば“面白エピソード”になる」というのは事実だと思う。そういう点でも、男のほうが楽をしている。

 

そんな微妙な問題は別として、女性のほうが、薄手で繊細な衣服を着て、身繕いにリソースを注ぎ込んでいるというだけでも、尊敬に値する。それを楽しんでいる人が多いのだからすごい。
僕も少し憧れるのだが、なにしろ無精者なので、いつも丈夫な服と靴を着用し、休み時間には顔をごしごし洗って、のほほんと過ごしている。脳は別に関係無い。

そういえば今日は、ハンカチとティッシュを持ち歩いている、というだけで「私の周りにはいないタイプの男だ」と感心されてしまった。今の若い男性は、ハンカチとティッシュを持ち歩かないのだろうか。それでは顔を洗えないではないか。

http://instagram.com/p/k9KFCCmMXR/

 

先ほど、半ば野生化した多肉植物を拾ってきて、鉢植えにしてみた。

 

http://instagram.com/p/k9K_2hGMYM/

こちらは一週間ほど前に植えたもの。室内ならば冬でも成長する。

 

 

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