財布を新調した

昨日の洗濯では思ったように綺麗にならなかった革財布を、買い換えることにした。インターネットを検索した限りでは、生成りのヌメ革の財布は、もっと黒ずんでいるものを“味がある”と愛用する人も多いようだが、自分は財布に関しては小奇麗でいたい。もう20年以上、生成りでヌメ革の財布を「購入→素敵な飴色に変化→薄汚れる→廃棄」というサイクルで買い替えていた。初めは色々なブランドを試していたが、最近は専ら無印良品。安いし入手しやすいし、数年おきに買い換えると小さな改良点がわかって楽しい。


もともと財布の買い替えに情熱というか強い想いは無くて、ただしいくつかのチェック項目があって、条件に合うものを適当に選ぶだけ。自然と、チェックリストは足切り条件となる(例えば“ジッパーが無いこと”など)。心楽しいショッピングというよりも、実用品を必要に応じて購入する、数年おきの(できれば避けたい)買い物。なぜかわからないが、財布にはステイタスやファッション性をそれほど求めない。
いつの日か、汚れなくて壊れない財布が開発されれば良いのに、と常々思っている。

このような気分と条件で探していると、なかなかぴったりの品は見つからない。個人の革細工師がやっている店からデパートの専門店や服屋まで、様々な店を巡った。すごく疲れる。かばんを買う時はあんなに楽しいのに、不思議なものだ。そしてだんだん、薄汚れた現在使用中の財布でも問題無いんじゃないかと心の一部が語りかけてきて、朝の決意が揺らいでいく。革細工師のおじさんも「良い経年変化具合ですね。これから10年は使えますよ。買い替えなくてもいいんじゃないですか」という。
しかも今日は寒かった。あまりに寒くて、東急ハンズでは無駄に店内を歩き回って、「カバンの骨」というアイデアグッズを買ってしまったほど。

カバンの骨 BAGBONE (ブラックーえんじ)

 

http://instagram.com/p/jS6zQ4GMVt/

 

でもとにかく、財布を1つ購入した。
今回もまた、無印良品で購入した。「余計な飾りの無い実用品」を探すと、地方都市では無印良品に頼る事態がしばし発生する。もう生活雑貨は無印良品に頼りっぱなしである。
もう1つ「これはいいかも」と思った品が革細工の店にあったのだが、大きなコンチョがついていて、セミオーダーで外してもらうだけで加工賃が4000円かかるというのでやめた。
というわけで、廉価で無難な品が手に入った。悪い買い物では無かったと思う。

今回は黒い3つ折りの財布。今までの品より少し大きくなった。
黒色にしたのは、経年変化を楽しむよりも長持ちをさせたいから。しっとりとした手触りも気に入った。
「ヌメシュリンク革」という素材らしい。調べた限りでは「ヌメ革」と「シュリンク革」は別物で、普通は1つの単語にはならないようだが、こういうことは無印良品では珍しくないから気にしないことに決めた(きっと素敵な工夫がされているのだろう)。なんにせよ丈夫で軽くて、見た感じは安っぽくは無い。もちろんジッパーもついていない。

 

先ほど、防水スプレーを吹いた。そしてカードやお金を入れてみた。かなり嵩張ってもきちんと閉まるところが良い。収納スペースも十分にある。
というわけで、今のところは気に入っている。
しかし携帯電話も真っ黒で、財布も黒い。カメラも黒。望んでいた訳ではないのだが、普段の携行品が同じ色で統一されているのは妙な感じだ。まだ慣れない。

カーサブルータス特別編集 MUJI  いちばん新しい無印良品のこと。 (マガジンハウスムック CASA BRUTUS)

t_ka:diaryは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。