覚醒の日

 
ずいぶん前から、ある薬を服用している。
今はもう病は完治して、でも急には止められない(断薬すると頭痛や目眩がするらしい)ため、少しずつ量を減らしている。
現在は、1日に1回飲む。




この薬を、ふと思い立って、朝食後ではなく、夜に飲むことにした。
24時間効き続ける薬だから、たぶん大丈夫だろう。
前に飲み忘れた事があったが、少しの頭痛だけで済んだ。



いつ頃からか忘れたが、午前中の眠気に、ずっと悩まされてきた。
仕事中は辛いし、車の運転をしていてひやっとした事もある。
しっかり寝ても駄目な時が多い。
カフェイン錠やコーヒーを飲んだり、就寝時間を早めたり、とにかく色々と試している。




今回、薬を夜に服用する様にしたのも、この眠気が和らぐのではないかと期待したから。
そして実際、今日は驚くほどにすっきりと過ごせた。
全然、眠くならない。午前も午後も元気。




こういう衝撃的体験は、なかなか無い。
あまりに衝撃的なので、人によっては「薬なんていらなかったんだ。むしろ有害。製薬会社と医師の陰謀だ」と思い違いをするのではないか。
そして「薬は飲んではいけません。飲まずに治す」みたいな本を(選んで)読み漁るようになる。
僕だって、それくらいびっくりしたし、簡単に言うと嬉しかった。




でも僕はさすがに、いきなり陰謀論にのめりこんだりはしない。そういう質ではない。
眠気対策として、他にも同時に試している事は沢山あるし、それに人間の身体なのだから、多少の振れ幅はある。
というわけで、暫くの間、色々と条件を変えて、原因の切り出しをしてみたい。
簡単に人体実験ができる事が、自分の身体の良いところ。自由研究の気分だ。