家電と中学生

 

仕事は順調。午前中に、眠くて危機的状況に陥ったけれど、誰にもばれず、ミスもせずに乗り切った。
社員食堂のごはん(麦飯、白身魚の西京焼き、切り昆布、豚汁)は美味しいし、定時に帰れて書店にも寄れたから、そこそこ良い1日だったと思う。
 

一旦帰宅した後に、知り合いの家族と電器店へ。
引越しに伴い、家電製品を一新する。その買い物に付き合う。僕は家電に興味は無いし、知識だって無い。でも電気器具としてなら、多少はわかる(消費電力とか)。それを期待されて、呼び出されたのだ。
メモと計算機を手に、炊飯器や掃除機や冷蔵庫などを見る。他人の家の買い物だから、好き勝手に意見ができる(楽しい)。
よく、家電やパソコンを買う際のコツみたいなものを聞かれる。僕は見た目がいちばん大切だと思う。
見た目が気に入らないと、長く使うのは難しい。性能はどの機械も(よほど粗悪なものでないなら)十分な場合が多い。
野菜室の位置、洗濯槽の角度、そういうものは慣れる。変にこだわると、買い物の幅を狭める。
しかし最近の家電製品、どうして手頃な価格帯のものは、変なところにメッキパーツが貼られているのか。
ずいぶん昔に流行った、iMac風半透明プラスチック時代も酷かったが、最近のものも、ちょっと選ぶのに困る。



大人達が価格の比較作業に入ったため、僕は娘さん(中1)と店内を探検する。
いかにもティーンエージャーが喜びそうなキラキラしたマイナスイオン・ドライヤー(メッキパーツ使用)を眺め、変な健康器具を見る。
携帯電話用のイヤホンを一緒に選ぶ。
中1の女の子と一緒に明るい店内にいると、なんとなく自分が犯罪者風に見える。鏡を見ると、自分の姿にどきっとする。具体的に言うと、誘拐犯に見える。
たぶん本人には慕われているし、親の2人とは同年代で服装だって似たようなものだが、それでも変な感じに見えてしまう。
それを話したら、ずいぶん笑われてしまった。「気にすることないよ。まだ若いよ」と言われた。若さの問題だろうか。



自分用に、エネループ(充電池)を買った。
そして、みんなで喫茶店で一服してから別れた。最近の中学生は、喫茶店くらいでは物怖じしない。大したものだ。