ルールとパンケーキ

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ブログかTwitterか、とにかくインターネット経由で知って食べたくなったので、今日の昼食はCapuの魯肉飯。魯肉飯と名付けられてはいるものの、台湾で食べたものとも、横浜中華街で食べたものとも違う"カフェごはん”な感じで、これはこれでとても美味しい。

 

せっかく静岡まで来たのだからと、街を自転車でのんびり散策しながら、年末の買い物をしてきた。年賀状のハガキ用紙(今年はマットサンダース紙)や、友人へのクリスマスプレゼントを購入。書店にも行った。

 

買い物中に、知人からメールが届いた。静岡の中心街に来ているという。いくつかのやりとりの後に、会ってお茶を飲むことになった。

知人はまだ中学生。友人夫婦の姪っ子にあたる。今年になってから、たまに本を貸したり与えたり、メールやメッセンジャーアプリでの情報交換をしている。
今日は塾のイベントで静岡市まで来ていたという。ハワイアンパンケーキを食べることにした。

僕の注文したフレンチトースト・スタイルのパンケーキは、見た目は黄色くて鮮やかだが卵液が中心部まで染み込んでいないし、そのうえその卵液がしっかり固まっていない。デコレーションに砕いた氷砂糖が使われていて、とにかく延々と甘い。江國香織の小説にあった「素材(砂糖)を十分に活かした味わい」といえる。甘いものが好きなので僕は平気だが、これは苦手な人ならば残すかもしれない、と思った。これだけ甘くても、異国感が無いのはなぜなのか、今になってもよくわからない。
知人の注文したベリーとトロピカルフルーツのパンケーキは、見た目も味も"まとも”な感じがしたし、ひとくち貰ったところ、まっとうなパンケーキ味だった。軽い感じの生クリームもたっぷりで、僕もベリーとトロピカルフルーツのパンケーキ・セットにすればよかったと後悔している。
でもいつも、同行者とは違うものを食べたいと思ってしまう。これは我が事ながら、いまいちよくわからない心理だ。

 

食事中の雑談として「最近ムカつく事」を聞いた。「先輩達がルール違反をしても咎められないのに、私達は先輩に怒られる」というような話。なるほどと頷き、僕の似たような話(交通ルールの改訂に従い自転車の乗り方を変えてみたが、見ている限り多くの自転車ユーザーは出鱈目に走っている。警察官まで歩道を逆走している)を披露する。そしてお互いにムカつきを反芻する。

確かに不平等だ。特に中学生にとっては我慢がならないと想像する。僕もまあ不愉快ではあるけれど、彼女のように「許せない」とは思わないし、そういう言い方はしないように心がけている。この種のトラブルに対して「許すor許さない」と言い出しても誰も幸せになれない、と自分は考える。
社会のルールというものは、実はそれほど立派なものではなくて、他人が道に外れたことを言い立てても世界は少ししか良くならないし、それは場合によっては専門家に任せたほうが楽になる類の労力が必要になる。
でもそんな小さなルールであっても、皆が一斉に違反しだしたら、社会はあっというまに崩れてしまう。だから個人的には守る。
小さなものが無限の可能性を秘めるようなJ-Pop的な奇跡は基本的に存在せず、しかし小さなものには小さな可能性が確実にあるから、個人的な気分を拡張しても多くの場合は空振りに終わる。気分に応じて価値を水増ししても幸せにはつながらない。
そんなことを伝えたのだが、共感してもらえたのかは正直なところ自信がない。僕が中学生の頃だったら、たぶん反発しただろう。その点、この知人はきちんと話を聞くし、相槌もするし、どうやら理解もしている。大人びている。

 

とはいえ、僕もやっぱり子供の頃は同じような理不尽に怒った覚えがあるし、わりとそういう恨みは覚えているタイプなので(思い返すとあれもまた良い経験でした、とは昔も今も考えない)、効率良く安全に「理不尽な先輩たち」を断罪する方法をいくつか提案し、その話で盛り上がった。
その時に「必殺仕事人」という単語が全然通じず、絵も描いて説明したのにやっぱり理解してもらえなかったのは、いわゆるジェネレーション・ギャップである。

 

パンケーキの後は、クリスマスプレゼントを選びにデパートに行った。
最近の中学生は、両親にプレゼントを贈る(ジェネレーション・ギャップか家庭の違いかは判りかねる)。コーヒードリッパーと、その消耗品を誂えた。豆はクリスマス直前に買う。

昼とおやつと、両方とも量のある品を食べてしまったせいで、今もあまり空腹にならない。だから夕食は主食を抜く。たぶん大丈夫だろう。

 

 

 

 

 
今日はこの本を購入した。読むのは年末だろう。最初の数ページで引きこまれた。たぶん好きな種類のSF小説

 

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