豚の角煮と、はごろも煮(まぐろ味付けフレーク)の話。

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僕の家族、特に母は「豚の角煮」にほとんど関心が無い。
自分は大好物なのだが、もともと我が家では作られることの無い料理。なぜそんなに無関心なのかは知らない。地元の肉屋の有名な焼豚は時々買ってくるけれど、近所の店の美味しい「煮豚」は買わない、そういう家のようだ(問いただした事は無いけれど)。もう大人なので「買って!」とは言えない。

THERMOS 真空保温調理器シャトルシェフ 4.5L ステンレスブラック KBA-4501 SBK


嘆いていても仕方がないから、自分で作った。
昨日、業務用食材の店で、鶏肉並に安い豚バラ肉ブロックを購入したのだ。「脂は少ないが、肉の部分は固くて煮込み料理向き」と書かれていた。
その豚バラ肉を、下茹でして、軽く焼き付けてから、真空調理鍋「シャトルシェフ」で一晩と半日、煮た。焼き付けるまでは別鍋で行う。これはシャトルシェフの内鍋が薄くて焦げ付きやすいため。それ以外は、シャトルシェフは大変に優秀な調理器具だ。煮詰める以外のほとんどの煮る作業が行える。壊れるものではないし、少しかさばるけれど重宝している。
最後に別鍋に移し、煮汁を煮詰めて完成。今日は塩を増やして醤油を少なめにしてみた。色味は良くないが、醤油味とは少し違う風味に仕上がった。

 

角煮といえば、我が家では「マグロの角煮」のことを指す。ほぼ常備菜で、焼津市の決まったお店で買ってくる。要はマグロの佃煮。もしかすると母は、このイメージで豚の角煮も捉えているのかもしれない。

 

はごろも はごろも煮 まぐろフレーク味付 180g


マグロを醤油味にした缶詰である「まぐろ味付けフレーク」もまた、我が家では昔から食べ続けられている。特別に美味しいものではないし、身体に良いとかご馳走感があるわけでもない。安い事は確かだが。
このまぐろ味付けフレーク、はごろも社での商品名「はごろも煮」は、県外の人間には通用しない事が多いと、学生時代に知った。交際していた人に話すと、誰もが「えっ何それ知らない(苦笑)」という反応だった。ちょっと面倒な拘りの気配を察したような(地元の食品にうるさい男は多いと思う)、少し消極的な「それ知らない」だったと記憶している。しかし実のところ、別にそれほど熱い想いをもって「はごろも煮」を語るつもりは全然無くて、単純に「知っているのか」を聞きたかっただけだった。

しかし「はごろも煮」も、一工夫すると優れた常備菜となる。僕は大量の針生姜と共に煮ることが多い。缶詰の中身を調味料として捉えるくらいのほうが、持ち味が活かせると考えている。

実際、持ち歩くのならば「はごろも煮」よりも「シャトルシェフ」のほうが使い勝手が良い。シャトルシェフはかさばるが、オートキャンプの時などには料理の幅が大きく広がる。「はごろも煮」は、醤油味の魚の缶詰であり、美味しいけれど、そればかり食べる訳にはいかない。
一番良いのは、シャトルシェフの中に「はごろも煮」の缶を入れて持ち運ぶことだと思う。たぶん白米と炊けば、一風変わった炊き込みご飯になる(シャトルシェフは優れた炊飯用具でもある)。その時も針生姜は添えたい。
ちなみに「マグロの角煮」を作るには、深めのフライパンがあれば便利。でも出来合いのものを買ったほうが楽だし美味しいと思う。佃煮はプロに任せたほうが良い料理、と考えている。豚の角煮は、自分で作るのが安上がりで味も好みにできる(八角の量も調整できる)。

 

 

 

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