通学開始

今日から本格的な簿記の授業がはじまる。
必要なものを肩掛けかばんに入れてみたら、ずいぶん軽い。
普段使いしているかばんは革製で、今日のものは帆布製。そしてなにより、カメラを入れていないのが軽さの理由のようだ。
自分の使途からすれば、安くて小さなカメラに買い替えても良いのだが、それも勿体無い話。しかしこんなに重さがあるとは、気付かなかった。



僕の場合、お昼ごはんを食べて眠くなるような事は無い。
それよりも、朝が面倒でたまらない。午前中のほうが眠い。さすがに今日は初日なうえ、常に練習問題を解くかノートを取っているか、とにかく忙しいから、ぼんやりしている暇は無かった。
今日の眠気覚まし(と気分転換)は、午前中に缶コーヒーを1本と、休憩時間にミントタブレットを4粒。自前のお茶があれば、コーヒーは不要かもしれない。



簿記に必須のスキルとして、電卓の操作がある。
これは毎日、朝一番に小テストを行う。隣の人が事務の経験者のようで、だらららっと素早く打鍵する。ものすごく焦る。
周りを見ると、本格的な、いかにも卓上電子計算機といった風情の機種を持っている人が多い。カシオとかの製品は、それなりに(例えばキーの色分け等)工夫がされている。
自分のように「使い勝手よりもスマートな見栄え」の無印良品製電卓(統一された正方形のボタンが整然と並んでいる)など、誰も使っていない。そして危惧の通り、僕は操作ミスをする。
でもまあ、たぶん慣れてくれば問題無いだろう。



今日は基礎の概要を学んだ。
といっても、はじめて聞く言葉ばかり。そして、今日の事を理解しないと、たぶん次回からはついていけないと思われる。
先生は「ここはとにかく深く考えずに覚えるだけでいいです」と言う。基礎的すぎて、テストにも出ない。しかし、簿記の理論の骨格となるところだから、きちんと頭にイメージが定着しないと困る。
それに、僕は、そんなに簡単に丸暗記ができないのだ。単語を覚えるのならば仕方がないけれど、物事の関連性までは頭に叩き込めない。










以下、覚え書き。
「財産状態」について。「貸借対照表」で表せる。
「資産」は自分の役に立つ金品や権利。そこから「負債」を引くと、「資本」が残る。資本は、自分の自由にできる財産。つまり、資本と負債(他人から借りた財貨)を足した分が、資産と等しい。全資産から負債を引けば、資本が残る。
資本は「資本金」と「純利益」からなる。当期の純利益と、「期首資本」を足すと、期末資本が導ける。



「経営成績」を見るには、「損益計算書」を使う。
「費用」と「純利益」を足したものが「収益」。収益というのは、つまりはこちら側に動いたおカネの事。逆に収益から費用を引けば、純利益がわかる。



貸借対照表における資本の増加分(純利益)は、損益計算書の純利益と同額。
という事は、双方のデータを統合した表が作れる。



他にも、電話代は通信費で費用扱いとか、細々とした事を習ったけれども、それらは来週からさらに細分化されて学ぶと思う。
借方と貸方とか、いかにも"簿記”っぽい用語も沢山習ったが、概ね忘れてしまった。表の書き方と、基本ルールは覚えている。
予想していた通り、桁数の大きな数字ばかり並んでいて(それでも今現在の練習問題では百万円程度だが)、電卓を使うのに手間取ってしまった。



最初は「負債=借りたお金=自由に使いづらい」というイメージがあったので「資産=資本+負債」という式が頭に入りづらかった。
それと、利益とか損益とか「益」という漢字ばかり連続して書いていたために、「益」がゲシュタルト崩壊した。
全般に、簿記の世界は書き順の多い漢字が目立つ印象。もう少し簡略化できないものか、と想いを馳せるが、詮なきことである。





一日でずいぶん沢山の事を教わった。予定よりも先までテキストは進んだ。
それでも、残りのページ数を見ると(そして、ちらりと後ろのほうのページを読むと)まだまだ本当に序盤なので、クラクラする。
あと3ヶ月、心配は尽きない。
「萌え漫画で学ぶ簿記」みたいな本を探したほうが良いのだろうか。







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