ヤクザはコーヒースプーンでドーナツを食べる

 
 
今日も雨。寒々しい、どんよりとした雰囲気。
でも外の瓶で飼っている金魚は活発に動いていたから、暖かくなってきているのだろう。少し前までは、昼頃までは冬眠モードだった。






本を読みに、ミスタードーナツへ行った。
「小豆サンド・ドーナツ」と「チョコファッション」を食べ、コーヒーを2杯飲んだ。


のんびりと隅の席でくつろいでいたら、ヤクザが来店した。
まず入り口を間違え(閉鎖中のドアを開けようと苦労していた)、入店してすぐに着席し、メニューが来ない事に怒り、「トレイを持ってセルフサービスでドーナツを選ぶ」システムにも怒っていた。
禁煙で灰皿が無い事にも文句を言い、コーヒーは店員がテーブルに持って来るべきだと主張していた。
見た目は黒紫のダブルのジャケットで、下に犬柄のスウェット。派手な時計とアクセサリー。
見た感じから普通の人では無さそうだが、自ら「焼津の極道」と言っていたから、たぶんヤクザだろう。
しかし何というか、全く店の雰囲気や仕組みを理解しないで、文句ばかり言っている人だった。でも「コーヒーはおかわり自由」のサービスには賛意を示していた。
ドーナツ(みたらし米粉ドーナツ)を苦労してコーヒースプーンでちぎって食べながら、店員を呼びつけ、近隣の飲食店の評判や景気について聞いていた。何かの下調べだろうか。
最後には「タクシーを呼んでくれ」と注文していた。全てを対応した店長(だと思う)は偉いと思う。


ミスタードーナツでヤクザという組み合わせ。得難い経験をした(でも読書には集中できなかった)。
たぶんヤクザの人も、珍しい体験になったと思う。



自分は、慣れないお店では挙動不審になってしまうため、彼のような態度は、ちょっと羨ましく感じる。というか、きっと入店できない。
でも、例えばマクドナルドで戸惑っているお年寄りを見ているような、なんだかかわいそうな感じもした。
極道になるというのも大変なのだな、と思った。








震災についてのルポ漫画を買った。
「今更、漫画の形であの災害を知ることもあるまい」とは思ったし、特別に好きな作家でもない。
でも読んで、それから十年くらいは倉庫の隅にでも放り込んでおくつもり。未来の自分がどう読むか、ちょっと興味がある。



 

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