金木犀のジャムとその他の雑感。

午前中は休暇。
庭の金木犀を少し摘み、ジャムを作って食べる。参考にしたのはこのサイト

www.02320.net

あ、ジャムじゃなくてシロップか。ホットケーキにかけてみた。貧相な(というのは、ホットケーキミックスが無くて、小麦粉や玉子を混ぜて作ったので。何かが足りない。)ホットケーキがいきなり豪華になった。
果物と違って、ごく少量でも作ることができるのが利点かもしれない。本来は少し寝かせたほうが、味がまとまる気がする。できたては「煮た砂糖汁とキンモクセイ」の感じがある。冷蔵庫に入れると少しシロップというかジャムの雰囲気が出る。

 

そして夕食は韓国風の鍋。
いや、無印良品で買った韓国の鍋料理の素を、家族が“普通の寄せ鍋”に使ってしまったのだ。キムチ鍋っぽい物足りない何かができた。付属のトッポッキも馴染んでいない。
あれほど「ネギとジャガイモだけを使って、つまり説明書き通りに作ること。でなければ使わないでくれ」と伝えていたのに。「なるほど鍋料理か」程度の理解で、それではと日本の鍋の味付けを変えれば外国の鍋になると考えてしまう雑なところが残念。でも歳をとってくると、マニュアルを読まなくなるし、思い込みで暮らしを構築する傾向があるから、怒りはしない。
でも、もったいないとは思う。

そういえば、海外旅行の際に、「これは日本でいうところの味噌汁みたいなものです」といった紹介をされた料理に対して、「味噌汁のほうが美味い」と言っていた老人達に遭遇したことがある。その人達は、お好み焼きに見えるものには「日本のお好み焼きのほうが口に合う」というし、蒲鉾の親戚みたいな練り製品には「日本の蒲鉾のほうが上品だ」と誇っていた。「白身魚の酒蒸し」も、日本料理のそれと比べてしまう。
彼らの世界認識は、全て日本が基準になっている。だから、長粒種の蒸した米は「不味い」といって楽しめない(楽しまない)。もったいなくて、僕には真似できない。

 

ところで職場に来ているアメリカ人がハロウィンについて言っていた。「日本ではハロウィンに関係して、カボチャを使ったオレンジ色の菓子やデザートをたくさん売っている。何故だ?」と。
彼の地元(都会らしい)では、ハロウィンは子供のイベント、カボチャはハロウィンの重要な要素だが食材としては強調しない、そして大人で騒ぐのはクラブ遊びが好きな人達と老人会で、彼らはどんな行事でもパーティを開くから、特にお洒落な印象は持たれていない、とのこと。日本でもライブが七夕に近ければ、それに関連したイベント名や趣向にするよねー、下手をするとダサいよねー、とも。
で、なんでカボチャなの?と重ねて質問する。若い女性社員が「だっておしゃれじゃん」と答えたせいで、この気の毒なアメリカ人は疑問が混乱に変化して、困っているようだった。こういう物事は、日本語学校では学べないのだろう。

しかし彼の言うハロウィンは、昨今の日本の認識とはかなり違う。とはいえ「仮装して馬鹿騒ぎ」も、とうとう自分の住む田舎にまで到達したので(しかも行政が後押ししている)、流行も終わりかな、と考える。クリスマスの電飾みたいに、独自の定着が観測できると良いのだが。

 

翻訳できない世界のことば

翻訳できない世界のことば

 
誰も知らない世界のことわざ

誰も知らない世界のことわざ

 

 

 

 

 

t_ka:diaryは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。