三重からの帰りに愛知で遊ぶ #竹島水族館 #豊橋 #蒲郡 #ホットケーキ #パフェ

昨晩は三重県の友人宅に宿泊。海の近くで静かな一軒家。夜は涼しく、朝ごはんは美味しく、要は快適だった。感謝。

 

今日はこれといった予定は無い。せっかくなので菰野町の「Snug」に行き、午前中のおやつを。久しぶり、もしかしたら10年ぶりくらいに、この店のパフェを食べた。
かわいらしいクッキーと、手作りのグラノーラ、それから果物(今日はイチジクとグレープフルーツとバナナなど)がアイスと共に盛り込まれている。タルトやチーズケーキとどちらにしようか迷ったのだけれど、以前見かけた常連さんは「迷ったらパフェ」という姿勢だったため、今日はそれに倣ってみたのだった。確かにパフェも間違い無く美味しい。

 

いつも、三重県に遊びに行った帰りはそのまま寄り道せずに、新東名高速道路をひたすら走って帰宅する。
今日は時間的な余裕があったため、ずっと気になる土地、でも最近は疎遠になっていた愛知県東部に立ち寄ってみた。

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蒲郡の市街地に車を停め、街を散策し海に向かう。
かつて栄えた町の名残があちこちに。
そして若い世代のカフェや雑貨屋も点在している。折りたたみ自転車で探検するのに丁度良い規模。

 

服屋やカフェやギャラリー(?)がまとまった場所に、カレーのお店があった。「サンデースパイス」というお店、ここでカレーを食べた。
「スペアリブ・スープ・カツカレー」という品にカマンベールチーズをトッピングしてもらう。
スペアリブ自体は出汁なのか溶け込んでいるのか、形としては見当たらない。酸味が効いた、とびきり美味しいカレーだった。近所にあったら、通っていただろう。ヒレカツだってかりっとして丁度良い感じ。
しかもお手頃価格。20世紀末のカフェごはんの価格で、こんなに美味しい手の込んだカレーを食べることができるなんて、蒲郡は良い土地だ。

 

 

 

そして、「竹島水族館」にも行ってきた。
ここは子供の頃に訪れたことがある。
その頃はいかにも「寂れた観光施設」という感じで、確か家族旅行だったのだが、なんとも嫌な感じがしたのを記憶している。というか、竹島もその周辺も、どこか秘宝館的なものが漂う観光地だった。大人は苦笑い、子供は上手く説明できないまま「もう帰ろうよー」と言い出すような、そういう場所。

しかし竹島水族館は、存続の危機をスタッフの努力と機転で乗り切り、今は大人気たという。だったら見てみたい、ということでの訪問。

 

今日は長期休業前の最終日ということもあって(明日からしばらくは耐震工事)、とても混んでいた。元からそれほど広くない施設で、しかもちびっ子向けの雰囲気もあるから、なにしろ騒がしいし、暑い。
個人的な好みとは違う展示方法や解説文(時事ネタを盛り込んだジョークとか、面白いとは思わない)だったが、それでも楽しめたし、感心もした。

大水槽だけが水族館の華じゃないんだな、なんてことを思いながら、熱帯魚から深海生物までの雑多な、しかし面白い世界を楽しんだ。

 

 

 

蒲郡のあとは豊橋へ。
ちょっと遅めのおやつは、「三愛」のホットケーキとコーヒー。
有名な店、そして多くの友人知人に勧められた店なのに、まだ1度も行ったことが無かったのだった。
初めての訪問、そして帰る頃には大好きなお店になった。

基本的に喫茶店、しかもコーヒー専門店の雰囲気もある。数ページにわたって、様々なブレンドや味のコーヒーが並んだメニューは圧巻。ブレンドの比率と味や香りが具体的に書かれていて、実にわかりやすい。この辺り、サードウェーブなお店は見習って欲しいところ。
ホットケーキの種類も多い。目移りするなか、僕は(おそらく)一番人気の、モンブラン風の品を注文した。
コーヒーはロブスタ種の比率が最も多いものを選択。最近、ロブスタ種の濃い味とクセを求めているので。

 

コーヒーもホットケーキも本当に美味しかった。
こんな小さな古いお店で、老夫婦だけで、ここまでの品を作り続けるというのは、ただものではない。こういう「昔ながらの喫茶店」、味のほうは期待外れというところがほとんどなのだ。
バターの塩気が効いた、かりっとしたホットケーキに、アイスクリームと生クリーム(クレームシャンティと言ったほうが適切かもしれない)、そして山型のモンブランクリーム。切ったホットケーキが花のように飾られている。
この組み合わせでメイプルシロップが必要だろうか、と最初は思った。でも、こってりした生クリームの甘さが控えめだから、シロップの甘みが調和するのだ。ホットケーキのバター味も、全体の美味しさに寄与している。

今思い出しても、あれは素敵だったとため息が出てしまう。逸品、とはあのホットケーキのことだ。濃くて苦めのコーヒーを選んだ自分も偉いが、きっと何を頼んでも素敵な喫茶体験ができるだろう。そういう安心感があった。
次はシンプルなバター・ホットケーキを食べよう、いや季節限定の品(現在はイチジクのホットケーキ、フランベしたイチジクを使うそうです)にしようか、と考えてしまう。

 

 

 

時間さえあれば、豊橋市というのは、静岡県から一般道で行けてしまう。僕の住むところからだと、まず静岡県の西端に行くのが大変だけれど、でも無理な距離でもない。のんびりとホットケーキ(およびコーヒー)を主目的に、あの路面電車の街に行くのも良いかもしれないな、などと考えている。
豊橋も面白い街でした。

 

楽しい2日間。なにより涼しかったのが良かったです(2週間前の広島旅行は辛かった)。

 

さて寝ます。今回は安楽な旅だった。明日からは日常。

 

 

 

きょうの おやつは (福音館の単行本)

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こいしいたべもの (文春文庫)

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蝶のみちゆき (SPコミックス)

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広島旅行の思い出と記録:3日目 尾道〜しまなみ海道

あの広島旅行からもうすぐ2週間が経つ。早いものだ。
とにかく忘れる前に3日目の尾道観光について記録しておく。以下、覚え書き。

 

 

 

広島の宿をチェックアウト。尾道に移動。
以外と時間がかかった。

尾道自体は旅の予定に入れていたけれど、自転車でしまなみ海道を走るかは決めていなかった。いつか行きたい場所ではあるが、僕の脚力ではちょっと厳しい。準備も不足、時間もぎりぎり。少なくとも、適当なレンタサイクルで四国までの100kmを走り抜くのは無茶というもの。なので、思案する。

大きな橋で繋がっているとはいえ、つまりは瀬戸内の島々である。
というわけで、昨年の瀬戸内国際芸術祭でも参考にした id:cimacox さんの「生きることは物語を作ること」の8/20 瀬戸芸in豊島に倣う。つまり、動力付きの乗り物で起伏に対応し、暑さ対策十分にして挑むことにする。

cimacox.hatenablog.com

上手い具合に、駅前に電動自転車のレンタサイクルがあった。
これはいわゆる「docomoの赤いレンタサイクル」であり、予約はスマホがあれば簡単。GIANTのお店がある「U2」では、めぼしい自転車は既にレンタル済みだった。

自転車は快調。
想定通り、連絡橋への上り坂はなかなかのものだったが(どの島でも、海沿いの道からその島の最高地点以上に登る道なのだ)、しかしモーターアシストがあるから平気。


なるほど素晴らしく自転車向きの道が続く。「自転車乗りの聖地」として定着したのも宜なるかな、である。信号は少なく風景は綺麗、トイレもコンビニも、休憩に適した観光地や飲食店も適度な間隔で備わっている。
連絡道路の自転車通路は何度だって往復したい気持ちよさ。自転車で走り抜けられる平坦な展望台みたいなものだ。

ただし、暑かった。
水分補給した分だけ発汗している気がする。500mLのペットボトルを1時間で1本飲んで、それでも足りないくらい。
サイクルジャージなんて持っていない。とりあえず着替えのなかで最もスポーツ向きの服に着替えて対応したが、それでもシャツはびしょ濡れ、あるいは熱風でカラカラ、という極端な状況が続く。
旅の終わり、電車に乗る前には「U2」でシャワーを浴びたのだが(シャワールームをこれほど有難いと思ったことは無い)、日焼けと乾いた汗の結晶が、まるで肉体労働者みたいだった。
ともあれ、水分補給がここまで健康管理に直結する状況は、僕の日常では珍しい。
こりゃあ塩も欲しい、と考え、甘くて乾燥した梅干しをコンビニで買った。
これを珍しそうに見ていたオランダ人カップルに分けてあげたところ(ソルトフレーバーのドライ・プラムでありジャパンのトラディショナルフードなのだ、と説明)、大変喜ばれた。
別のコンビニで再会したところ(各所のコンビニが補給地点となっていて、よく同じ顔を見かけた)、あのドライプラムはどこにあるのだ、と質問されたくらいだ。そんなに美味しいものとも思えないのだが、まあ、良かった。

暑いといえば、前日に帽子を紛失していたのだった。
これもかなり危機的な状況。頭が暑くてぼうっとしてくる。
そしてしまなみ海道の島々は、コンビニは意外と多く、ホームセンターだってあるのに、帽子を売っている店が見つからない。田舎というのは、ネイルサロンはあるのに、服は「街へ行け」なのだ。

ともかくそういう暑さとの戦いをなんとか凌ぎ、仮の目的地である生口島まで到着。

 

目に付いたジェラート店でスイカジェラートおよびレモンジェラートを食べる。これはもう、身体が求めていた味だった。少し加えられた塩味が嬉しい。有名なお店だとは後で知った。

 変な寺、といったら罰が当たる、でも独特のお寺。

あなご丼と和食のセットを「お食事処かねよし」で食べ、すぐ近くの平山郁夫美術館でクールダウン。
そして、フェリーで尾道港まで帰る。正直なところ、この生口島での散策は暑くてあまり覚えていない。お寺も見たし、自転車で港周辺も探検したのだけれど。島の最も高い建築物よりも、ドックに入渠している自動車運搬船のほうが遙かに大きい、というのは面白い風景だった。

 

フェリーはもう、びっくりするくらいに小さかった。剥がれそうなベニヤ板にシールが貼られているあたり、なんとなく廃屋とか「昔住んでいた家」みたいな趣きがある。エアコンだってついていない。


それにしても造船所が多い地域だった。あんなにドックとクレーンを見たのは、生涯で初である。

 

瀬戸の島旅 しまなみ海道+10島めぐり

瀬戸の島旅 しまなみ海道+10島めぐり

 
しまなみ海道 大人の島旅―島一周サイクリング情報・MAP付き

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尾道の街といえば、いちばん上にある寺に行き、のんびり下るのが定番の観光ルートだろう。しかしそこまでの時間が無さそう。
これもまた前述の「生きることは物語を作ること」で知った珈琲店「Antenna Coffee house」にだけは行きたい。というわけで、行ってきた。

とびきり美味しいコーヒーを飲んで、壁の本を眺めて、今日はじめてのんびりした時を過ごす。良いお店でした。
隣の雑貨と活版印刷のお店も素敵。

この店を起点に、近所を散策。結局、坂を上り下りして、足は限界寸前。でもやはり坂のある街というのは素晴らしい。何本もの映画がこの街を舞台にしているのもわかる気がする。
「画になる街」なのだ。

ところどころで個人のお店が頑張っているのも、良い感じ。古い家を若い人達がお店にしている。


年寄り向けレトロ土産店は無視して、猫を撮ったり雑貨屋を冷やかして(あるいは衝動買いして)街を楽しむ。

campanella-letterpress.jp

 

さて夕方だ、静岡に帰ろう、という前に尾道ラーメンを食べて(昔はきっと“特徴のあるラーメン”だったとは思う。今は普通に美味しい)、福山まで移動し、新幹線で帰る。

 日程と体力に無理のある旅だった。
でも、間違いなく、行って良かった。なんとなく、広島県はあと何度か行きそうな予感がしている。大雑把な土地勘も身についた。次はもっと上手くやります。できれば牡蠣のベストシーズンがいいなあ。

 

 

 

活版印刷の本  凸凹感と活字を楽しむ かわいい活版印刷のデザイン帖

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暗夜行路 (新潮文庫)

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ヒャッケンマワリ (楽園コミックス)

全然関係無いけれど、この本が素敵に面白かった。 

 文豪がキュート。

ヒャッケンマワリ (楽園コミックス)

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広島旅行3日目:尾道としまなみ海道(の一部)

快晴。ほぼ予定通り、尾道観光をしてきた。
尾道駅の前でレンタサイクルを借りて、しまなみ海道の4割くらいを走り、フェリーで街に戻る、という計画。

これがもう、めちゃくちゃに暑かった。
自転車に乗っている時、そうでない時、どちらも含めて、ここまで汗をかいた数時間は人生で記憶に無い。ペットボトルの飲み物を3回くらい買った。スポーツドリンクの有り難みが実感できた。

ちょっとした想定外の事態(島の“レンタサイクル・ステーション”に乗り捨てが出来なかった)から、バスではなくて小さなフェリーに乗ることになって、それ以外の諸々によって尾道の街を散策する時間が減ってしまったことが、今回の反省点か。

ともあれ無事に帰宅できた。
しかし人生初の「日焼けで皮膚がひりひりする」状態になっている。先ほどから化粧水を塗っているが、これも焼け石に水だろう。

 

 

まあいいや、今日はもう寝ます。良い旅でした。
詳細は明日以降に書く。
ここまで肉体的に疲れた旅も久しぶりだ。最後の、あの尾道の坂の街は、なかなか辛かったです。でも好きな街がまたひとつ増えた。

 

歩く地図本 尾道・倉敷・鞆の浦・三原

歩く地図本 尾道・倉敷・鞆の浦・三原

 

 

冷や汁的なそうめん。そして新しい革かばん。

本で読んだりTV番組を参考にしたり、と人によって様々だが、僕は帰宅時の運転中に夕食の作り方を考える。
わりと長い時間、車を運転する必要があるため、その間に何を食べたいか、どこで買うか、目的のものが買えなかったらどうするか、帰宅してからどのように準備し、調理するのか、まで具体的に決めてしまう。そして、家に着く直前に、スーパーマーケットに寄る。

今日はおそろしく疲れていた。
外食で済ませちゃおう、とも考えたが、それも時間がかかる。コンビニでカロリーメイト的なものを買うのも良いが、なんとなく「きちんとした滋養」が欲しい気分でもあった。
こういう時は、とにかく早く帰宅したい、という想いが夕食のレシピにも反映される。ささっと必要なものだけ買って、家に到着した。
帰宅し、顔を洗ったあとに、以下の手順で夕食を作る。

  1. 鍋にお湯を沸かす。
  2. フライパンで粕漬けの白身魚を焼き始める。
  3. 卵焼き器にそぎ切りにした葱を並べ加熱。
  4. 葱が焦げそうになったらひっくり返しつつ、茗荷とキュウリを切っていく。
  5. 葱の脇に味噌をべたっと置き、火を通す。
  6. 鍋で素麺を茹でる。
  7. 茹で上がった素麺はよく洗い、丼へ移す。
  8. 粕漬けの魚はほぐして、丼に入れる。
  9. 味噌、葱、茗荷の半分を丼に。さらに豆乳と氷を加える。
  10. 鰹節をたっぷり、生姜を少し、なぜか練り胡麻も投入。
  11. めんつゆで味を整えて、残りの茗荷も加えて完成。

元より茗荷とキュウリをたくさん食べるつもりの料理を考えていて、実際は、茗荷とキュウリが主役過ぎるのではないか、という品になった。でも美味しい。
可哀想なくらいに安かった謎の粕漬け魚も、きちんと活躍している。鰺の開きよりもほぐすのが楽だし、量も増やせる。
この冷や汁的な素麺と、冷蔵庫にあったかぼちゃの煮物、そして酢漬けのタケノコで、夕餉とする。

 

帰宅途中に考える、といえば趣味の工作も、大半はこの帰宅時間にアイデアを具体化する。この場合、そのままホームセンターなどに寄り道してしまうのが難点かもしれない。
ちなみにパソコンで作るイラストや印刷物は、仕事中に考えることが多い。これも下絵から清書、レイヤー構造やアレンジまで決めてしまう。自分が関係無い会合などがあれば、具体的な作業順序まで決定する。少なくともAdobe illustratorでは、この「思考実験」的なものがとても有効。

 

そんな帰宅時の妄想が結実した、最新の成果がこれ。

https://www.instagram.com/p/BWfHH8wH57h/

薄い革でサコッシュを作ってみた。

サイズは(サコッシュとしては)やや大きめ。ぺらっとしたショルダーバッグ、というほうが近い。
畳んで収納、旅先で拡げて昼間の散策などに使う。
かなり軽くできた。
そして、これは革の性能のおかげなのだが、やたらと頑丈である。
端切れだったから、材料費だけならば千円以下。端切れだから、革の端を活かさざるを得ないデザインとなった。
ともあれ、週末の旅に間に合って良かった。

 

 

白い綿のスニーカーに革を足してみた

先日、無印良品で購入した真っ白なスニーカー。
なにしろ安かったし、見た目に軽いスニーカーを普段使い用に欲しかったから、セール品というかお試し価格で買えたことは僥倖だった。軽いし、履き心地も悪くない。たぶん旅行用にも使える(ただし構造上、雨が怖い)。

数日間履いてみて、ちょっと脱ぎ履きがしづらいかな、と思った。通勤の際、あまり職場の玄関でもたもたしたくないので。前に履いていたスニーカーと何が違うのか、と考えてみたところ、かかとに小さなタブが無いのだった。シンプルなのは良いが、ここは改善できるのではないか、という思いに取り憑かれ、昨晩、寝る前に30分の工作をしてみた。

https://www.instagram.com/p/BWFMLxanMf4/

 

以前、鞄を作った時に余った革をちょきちょきと切り、縁だけ少し磨いて、ハトメを付けて(装飾)、接着剤で貼り付ける。要所を縫い止めて完成。
今は良い接着剤があるから(セメダインの超多用途スーパーシリーズは不器用な工作趣味者にとって福音である)、強度だけ考えるのならば、縫う必要は無いだろう。本当に丈夫に仕上がるのだ。縫うのは念のため、そして見栄え。
今回は縫う箇所をあえて減らして、既製品の安っぽさ、学校の上履き風にしてみた。がちがちのクラフトっぽさは避けたい気分。

 

セメダイン 超多用途 接着剤 スーパーX クリア P20ml AX-038

セメダイン 超多用途 接着剤 スーパーX クリア P20ml AX-038

 

 

 

 

 

 

実はこのカスタマイズには元ネタがある。
昨年の「瀬戸内国際芸術祭」で見かけた、海外からの自転車旅行者カップルのスニーカーが素敵だったのだ。
自転車旅行といっても、それほどハードなものではなくて、折り畳み自転車を携えて、島を渡り街を巡る旅。自分も似たスタイルだったので、フェリーの中で何度か話をした。というか、あの芸術祭と旅では、行程によっては1日に何度も、フェリー内で顔を合わすことになる(小さな島だと、船を下りた後も遭遇する)のだった。
その彼らが、コンバースか何かのキャンバススニーカーを補強していた。クランクに擦れる内側側面に、適当に切った革を貼り付けていたのだ。
たぶん冷静に観察したら、ずいぶん安っぽい仕上がりだったと思う。ガムテープでカバーする、ような雰囲気。でもいかにもラフなそのつくりと、でも革でしっかり丈夫、という実用性が、旅慣れた感じで実に格好良かった。

だからいつか、素っ気ないキャンバススニーカーに手を入れたいとは考えていたのだ。普段は忘れていても、靴屋ファストファッション店でスニーカーを見かけると思い出す、その程度の執着だったけれど、とにかくそうして、工作のネタがあの旅で生まれたわけだ。

 

今回は見た目のバランスのために、タンの部分にも同じ革を付けてみた。こちらは機能的な意味合いはほとんど無い。四角い革に穴をいくつか開けて、シューレースを通しただけ。固定さえしていない。
履いているとほとんど見えないが、それで良い。
思わぬ副次的効果として、どういうわけか緩みにくくなった。

今は生成りの薄い色だが、日に焼けてパンみたいな色に変わるだろう。とりあえず防水加工を施すことにする。明日から使おう。

 

しかしこの程度のカスタマイズなら、本気のクラフト趣味者がもっと丁寧に、それこそ売りものにできるレベルで作るだろう。そう考えて検索してみたら、どうやら定番の工作らしい。
確かに名作スニーカーは、かかとを補強したくなったり、特定の箇所が壊れやすい、なんてことが珍しくないし、定番なだけに改良もされづらい。
かかと部分に小さな革を縫い付ける程度なら、さりげなさと手作り感が良いバランスだと思う。15年前なら、「ショップ別注」としてもっと目立つカスタマイズで、大威張りのアピールが普通だった気がするけれど、今やそのような時代ではない。

 

 

静波海岸散策と、バインミーそして揚げバナナ。

昨日の外食も美味しかったけれど、今日のお昼も素晴らしかった。イエー!

STRIDA(ストライダ) 16インチ折りたたみ自転車 シングルスピード アルミフレーム 前後ディスクブレーキ STRIDA LT-CAMOUFLAGE BLACK TABBY (2015)

つまり、静波海岸近くのエスニック料理店、「MAHOROBA」が半年ぶりくらいに復活して、早速行ってきたのでした。

この「MAHOROBA」は、ちょっと他に替えが利かないお店だから、開店を待ち望んでいる人も多い気がして、少なくとも開店直後には行かないつもりでいました。最初はきっと混雑しているし、騒がしい常連さんがいたら嫌だし、と*1

でも今日は、お店の近くに行く用事ができて、だったら楽しもうじゃないかと、お昼前の時間に訪れました。海岸べりに車を停めて、自転車で散策しながらのお店を目指します。

https://www.instagram.com/p/BU5ym6jjCAs/

 

 

 

久しぶりのお店は、やっぱり‘からり’とした開放感が。日本では珍しい空気。
黒板には今日のメニューが何種類か書いてあり、僕はその中からバインミーを選びます。コーヒーと、食後の甘いものとして揚げバナナも。

バインミーにはレバーパテとハムが、たっぷりの野菜とともに挟まっています。パテもハムも自家製。野菜もたぶん自家製。
このバインミー、自宅で作るとどうしても違う感じになってしまうのだけれど(不味くは無いけれど、ただの具沢山サンドになっちゃう。特にパテが難しい)、さすがにこのお店の品はとびきり美味しいし、異国っぽさと食べやすさを同じくらいに高レベルで確保しているから、やはりMAHOROBAは凄いと半年ぶりに思ったのでした。
夢中で食べたので、食事は10分かからない。もう少しゆっくり食べれば良かったです。反省。

https://www.instagram.com/p/BU5yzteDOIT/

そしてコーヒーとともに楽しんだ揚げバナナ、これも素晴らしかったです。ココナツの良い香りと、とろっとした甘いバナナ。酸味がしっかり感じられるバナナで、量も多いのに飽きません。この店で食べたのは始めてだけれど、好物になりそうな予感がします。
コーヒーもきちんと香り高くて良かったです。

http://mahoroba.land/

ASIA FOOD & MARKET MAHOROBA

土日  9:00~15:00

月火 11:00~15:00

 

お店を出た後は、またしても自転車で散策を楽しみました。
本当は海の近くの「だちょうカフェ」に寄るつもりだったのですが、外に掲げられていたメニューが実に何というか、凡庸、というのかありきたりというのか、魅力に欠けていて、入る気にはならず。ここ5年くらいに流行った「カフェっぽいメニュー」の羅列では、わざわざ行く気にならないです。大豆ミートのプレートとかロコモコとか明太子スパゲティとか、そういうものばかりのお店で、お茶やケーキに期待が出来るのだろうか。
駝鳥の親子丼を食べたい、とまでは言わないけれども(玉子が多めだと、それっぽいと思う)、せっかく波の音が聞こえそうなロケーションなのに勿体ない。何度か貰ったことにある「だちょうのプリン」は悪くなかったのですが、何も“尖ったところ”が無いという印象です。プリンにエッジを求めても仕方がないかもしれないけれど、でもまあ、そういうお店です。

honey-d.com

 

そして今日も、たっぷり昼寝をして、夕方には野外フェスの「頂」にちょっと顔を出して、そして今に至る。かなりのんびりと過ごした週末が、こうして終わります。美味しいものが食べられたのだから、良い休日でした。

 

 

*1:静波はサーファーが多い土地で、彼らの何割かは、別のテーブルに知り合いがいると周囲を気にせず大きな声で会話をするのでした。どんな店でもそうなのだから困ってしまう。彼らの元気いっぱいに内向きな雰囲気は嫌いじゃないのだけれど。

サナカンと宇治金時



映画「Blame!」を鑑賞。
なるほどポリゴンピクチュアズ弐瓶勉原作だねー、という安心の品質。圧倒される何か、新しい価値観、なんてものにはまるで出会えなかったが、とても楽しい作品でした。ファンならば是非。
僕は動画配信サービス「Netflix」の試写会なるもので観たのだが、iMacの画面で鑑賞するアニメ映画も悪くない。ようやく4K画質が活用できた。

なにしろ主人公君が徹底して無口だから、お話は彼が核であっても、どたばたするのは周囲だけ。この感じ、どこかで…と思って観ていて、ラストシーン近くになって、ああ高倉健のヤクザ映画だと気付いたのだった。
めっぽう強く、無口で、手数も少ない主人公が、肝心なところで無茶をして悪辣非道な敵を殲滅、そして別れる、というフォーマットは実にわかりやすい。

ところで僕はその悪辣非道ガールの「サナカン」さんは、ずっと「ダスキン」とか「マカロン」と同じイントネーションだと思っていた。今回の映画では「アジカンASIAN KUNG-FU GENERATIONの略)」や「猫缶(猫用の食糧缶、猫の缶詰に非ず)」だった。だから何だ、という話ではないが、これもまた物語世界を知るということなのだろう。

ところでこの作品に出てくる「駆除系」のお面、夏祭りで売ってくれないだろうか。買う人は、きっとまとめ買いする。
滋養豊富そうなあの固い食べ物も憧れる。落雁として売ればいいのに。

 

この映画に関する書籍では、ハヤカワ文庫のアンソロジー小説がとても素晴らしかった。高品質かつ個性的、そしてきちんとBlame!だった。

劇場版「BLAME!」 弐瓶勉描きおろし設定資料集

劇場版「BLAME!」 弐瓶勉描きおろし設定資料集

 
BLAME! THE ANTHOLOGY (ハヤカワ文庫JA)

BLAME! THE ANTHOLOGY (ハヤカワ文庫JA)

 

 

 

https://www.instagram.com/p/BUWdEO4jlnx/

さてそれ以外に今日は何をしていたのか。

革かばんは、来週の遠出に向けて最終調整を実施。これが最終版となるはず。開発番号からはXが取れて、晴れて「SB-01A」として制式化する。
ネジの増し締めに加えて、ナスカンの追加や各種クリアランスの微調整を実施。構造上の問題はこれで解決したはず。
そして、ここ数日行っていた“日焼け”処理も、とりあえずおしまい。どうしてもパーツごとに色味の違いが生じてしまうが、組み上げた当初ほど見た目の差は無くなった。パーツごと完成させた順に日焼けさせていたため、当初は不安になるくらいに色が違っていたが(Instagramではツートンカラーだと思われていた)、ようやくモノとしての一体感が出てきた。
細かい傷や歪みは、このかばんに限っては仕方がない。何しろ様々な技術的試行錯誤を繰り返したので。今、新しく材料を揃えて同じ工法(?)で作ったら、たぶん25%の時間と50%のコストで作れるし、仕上がりも綺麗だろう。そして、そういう制作依頼が何件か来ている。

 

https://www.instagram.com/p/BUWcgM5Dgp6/

かばんのテストも兼ねて自転車で焼津市をぐるぐる回った。

途中でマルシェ的なものを冷やかしたり、書店で本を買ったり。
鯛焼き屋「あおば」ではかき氷が始まっていた。
この店の(個人的な)第一選択は宇治金時。本年度も最初はそれを注文する。
やはり美味しい。

 

なんだか暑くて、今も頭が変な感じ。今日は早く寝る。その前に、次の土曜日の日帰り旅(松本市)の準備だけ済ませるつもり。

 

突然の雨と「お嬢さん」と、生姜のシフォンケーキ

私事により半日の休暇を取る。
そして用事を片付けた後に、静岡の街まで行き、映画「お嬢さん」を鑑賞。

 


春画から昭和初期まで連なるエロティックな日本文化(というか、そういうものを愛でる倒錯趣味人)と、戦前らしさ溢れる閉鎖された家に閉じ込められた「お嬢さん」、そして彼女を騙す目的で送り込まれたスリの女の子、女の子を操る詐欺師、といった諸要素が盛りだくさん、しかも韓国映画らしい濃いめの演出でぐいぐい魅せる作品だった。18禁ということもあり、多くは語らないが、このやり過ぎ感は、日本映画には無理だと思う。


統治下の韓国、そして主要な登場人物の少なくない割合で日本人が登場する。だから日本語も飛び交うのだが、残念なことにそういう場面でも、日本語が下手だった。お話の都合上それでは困るのではないか、という状況(日本人を完璧な日本語で騙す韓国人、とか)でも、演じるのが韓国の人達だから、日本語がすごく変なのだ。イントネーションが変なのはともかく、日本語表現として妙。
そこだけが残念、だったかもしれない。
お話としてはとても単純な、騙した筈が騙されて、でも実は…といったありきたりな「詐欺師どもの戦い」だった。でも、底に流れるサイコパスじみた愛と情の物語や、変態達の屈折こそ、この作品の見どころなのだと僕は考える。

観て損は無い作品でした。でも、誰にでも勧められるものじゃない。

 

お嬢さん <スペシャル・エクステンデッド版&劇場公開版>2枚組 [Blu-ray]

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お嬢さん(アガシ) OST (韓国盤)スッキ・バージョン

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さて今日は、映画館にいる間に、ずいぶん強い雨が降ったようだ。
僕の自転車は濡れなかった。でも、映画館で集合した友人夫婦の自転車は、屋根付き駐輪場なのに水浸しになってしまっていた。

 

https://www.instagram.com/p/BUOXh3MD9P5/

 

その後、清水区の「quatre epice」でケーキなどを楽しむ。その時も外で雨が降っていて、でも遠くには赤い夕日が見えた。なんだか激しい空模様。
ケーキは新生姜を使ったシフォンケーキ。
これはなかなか良い品で、食べながら感心してしまった。ジンジャー風味のシフォンケーキなら何度か食べた記憶があるが、今日の品は、きちんと新生姜風味になっていて面白い。あまり一般向けにはならないが、新生姜風味のパウンドケーキなどがあったら食べてみたいものだ。

しかしこのquatre epice、ケーキは抜群に綺麗で、ほぼ外れなしの美味しさなのに、飲み物がいつまで経っても凡庸なのだ。コーヒーはまだしも、紅茶や甘い飲み物は、メニューを見た限りでは工夫やこだわりがあるのに、実物は普通なのだから変といえば変だ。不味いとまでは言わないものの、おっ、と思える事がまるで無い。
今はもう、それも含めてこの店の持ち味だと思っている。あくまでケーキを楽しむためのお店だと。世の中には様々な個性のお店があるのだ。

www.quatre-epice.com

カレーとぜんざい、バウムクーヘンそしてライブ #浜松

 

浜松市へ行ってきた。
昼食は有名な「タイヨウコーヒー」のカレーを。確かに美味しい。たっぷりのサラダ、トマトとスパイスの効いたバランスの良いカレーに揚げ野菜、そして食後にはロールケーキとコーヒー。
今日はさすがに席が空くのを待たされたが、その価値はあるお店だと思う。近所にあったら、どんなにか良いだろう。

 

https://www.instagram.com/p/BTsuhufjPKj/

 

午後は浜名湖佐鳴湖周辺を自転車で散策した。
よく晴れた穏やかな休日。
波のほとんど無い海(いや湖なのだが…)と低い護岸、道路を挟んで古い家、という風景は1年前に訪れた瀬戸内の島々を思い出す。といってもそこは浜松市、意識してそういう部分だけ探していないと、いつもの静岡県の中途半端な田舎的風景が目に入ってしまう。とはいえ自転車で走るにはとても良い道が続いていた。
湖から外れると途端に起伏がある地形にぶつかるから、小径車にはちょっとしんどい。でもサイクリング向きの土地だと思う。

 

https://www.instagram.com/p/BTs34d4j4-h/

 

そしてガソリンスタンド内で経営、という珍しい沖縄料理とかき氷のお店、「果報」で、沖縄ぜんざいかき氷、というものを食べた。
沖縄で食べたそれとはずいぶん違うが、とにかく甘く煮た豆も入っているし、黒糖シロップも白玉も美味しくて、本年度最初のかき氷としては幸先が良いと思う。


夕方には佐鳴湖公園近くの「治一郎」で友人達と合流、お茶をする。バウムクーヘンと抹茶のセットをいただいた。

そして友人2名(三重県から来た)とライブに行く。
素晴らしいライブだった。これについては、きちんと語ることも書くこともできない。音楽っていいなあ、と今も余韻に浸っている。

https://www.instagram.com/p/BTtO52iDXZa/

esquerita68.jimdo.com

会場の「エスケリータ68」、アーティストの樽木栄一郎氏と宮川剛氏、もちろん誘ってくれた友人達には感謝しかない。
そして月曜日には三重でも開催される。良いイベントでした。

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心残りは、浜松市動物園に行けなかったこと。
でもたぶん今日は混雑していただろう。また行けばいいか。

かばんは絶好調でした。とりあえずネジの増し締めだけは済ませて、今日はもう寝ます。もうすぐ日が変わる。

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