桃太郎のプライド

https://www.instagram.com/p/B7SOXQGgG4d/

今日のお昼ごはんは、こんな感じ。

  • 五穀米ごはん
  • 割干し大根の漬物
  • 魚ナゲット
  • 壬生菜のおひたし

「魚ナゲット」は「ととなげっと」と読む。地元スーパーのお惣菜コーナーで安売りしていた。魚介練り製品に衣をつけて揚げたもの、だと思う。西日本では、練り製品を揚げた「天ぷら」が多く売られている。わざわざチキンナゲット風にしているのは若年層へのアピールだろうか*1。衣が外れやすくて、お弁当に活用するのは難しい。冷めても味が変わらない点は評価できる*2

一昨日、鶏肉をたくさん買った。
だから今週は、鶏肉強化週間となる。しかし、鶏ササミの茹で汁を活用してスープを作り、鶏むね肉から外した鶏皮で小さな一品を用意して…と順番に料理をしていくと、他の食材が余りがちになる。困ったものである。

 

空からのぞいた桃太郎

空からのぞいた桃太郎

 

 

ところで今日は岡山県の人と話す機会があった。
岡山人、もしかすると香川県になにか思うところがあるのだろうか。
雑談のなかで「香川には、鬼ヶ島もあるし、猿や雉の出身地でもあるけれど、桃太郎は岡山出身だからね」と言っていた。雑談ではあるけれど、有無を言わせぬ迫力、ここは譲れないぞ、という真剣さを感じた。
桃太郎神社の存在は知っている(よく行くパン屋の近くにある)。鬼ヶ島=女木島、という扱いも瀬戸内国際芸術祭で島に渡った時に知った。でもそんなもの、地元の郷土史家が立てた仮説を信仰や観光資源に取り入れただけではないのか。
一緒にいた香川民も「でもなあ…」と積極的に話をしていた。この瀬戸内海を挟んだ2県では、桃太郎というフィクションはとても大切なものなのかもしれない。
僕は「桃太郎なんてどうでもいいじゃないか」と思うのだけれど、もちろん黙っていた。彼らの誇りは彼らのものだから。
静岡県においても、そういう“郷土の当たり前”はあるのだと思う。咄嗟には出てこないけれど。

 

ヘルタースケルター

ヘルタースケルター

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 
桃太郎は盗人なのか?―「桃太郎」から考える鬼の正体

桃太郎は盗人なのか?―「桃太郎」から考える鬼の正体

 

 

 

 

桃太郎神社は、いつか行こうと思いつつ、いつも素通りしている。
全国的に有名な「オモシロB級宗教施設」なのだが、いつでも行ける場所は後回しにしがち。

 

世界の中心でAIをさけぶ (新潮新書)

世界の中心でAIをさけぶ (新潮新書)

  • 作者:片山 恭一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/07/12
  • メディア: 新書
 
世界の中心で愛を叫んだけもの (ハヤカワ文庫 SF エ 4-1)

世界の中心で愛を叫んだけもの (ハヤカワ文庫 SF エ 4-1)

 

 

昨日の牟礼もそう。車ならいつでも行ける場所だが、なかなか行かない。
ちなみに牟礼は「恋愛の聖地」だそうだ。理由は映画「世界の中心で、愛をさけぶ」のロケ地だったから。調べると、16年前の出来事。
聖地というには寂れていたけれど、行政はいつまで看板を掲げるつもりなのだろう。

 

海の武士団 水軍と海賊のあいだ (講談社選書メチエ)

海の武士団 水軍と海賊のあいだ (講談社選書メチエ)

 

 

お題「行きたい場所」

 

*1:個人的には、古臭いものを子供・若者向けにアレンジした食べ物は好きではなかった。小学校時代、給食で伝統的な地元の食材を活用したアイデアメニューが多くて嫌になった記憶がある。

*2:なにしろ中身は蒲鉾のようなものだから

本を売り手袋を買う

https://www.instagram.com/p/B6Z6kuQgpaT/

午後から休暇の日。
夕方から本の片付けをした。今回はかなり思い切って紙の本を処分する。実家に1年近く保管していた書籍がダンボール数箱分あって、1年放置して特に不都合無かったので、もう手放す事にしたのだ。

街の古本屋で売るものと、BOOKOFFで売るものとを雑に仕分けてから、今日はBOOKOFFに行ってきた。

売値は約14000円と、1400円分の商品券(香川県内のBOOKOFFで有効)。部屋の片付けの報酬としてはまずまずではないか。
古い本も多いからもっと安くなるかと思った。

何冊かは不本意な値付けだったが、面倒なので手放した。
まだ新しい、ちょっと高めの雑誌が10円や5円だったので持ち帰る。たぶん読み返す事も無いだろうが、興味のある知人に譲ることができそうなので。

しかしBOOKOFF、衰退しているとは聞いていたが、本当に雰囲気が暗かった。古本屋ではない本のリサイクルショップとしては最大手で、昔は独特の雰囲気があったものだが、今日のお店は“安いだけの中古品店”そのものだった。
ちょっとおかしな暇人がいるのは昔から変わらない。しかし本や漫画が好きな人(子供も含めて)が全くいない。大学も近いのに、金は無いが暇はある本好きの大学生も見当たらない。
言い方は悪いが、「経済弱者のお店」であることが明確過ぎて、なんだか疲れてしまった。

 

しあわせの理由

しあわせの理由

 

 

紙の本が売れないから買取りも少なくなって、売値も高くしないと成り立たない、そんな悪循環も棚からは見てとれる。
少し前のベストセラーばかり並んでいて、欲しいと思う本がまるで無かったのも辛い。「年末年始フェア」の紹介文が「暇つぶしに試しに読んでみたら好きになるかも!!」だったのも、ちょっとしんどかった。そういう理由で、定価の7割の古本を買いたくなる人がいるのだろうか。
自分としては既に紙の本は理由が無ければ買わなくなっている。
電子書籍の割合が増えているし、四国に引っ越してからは図書館通いも再開した*1。安いから試しに買ってみよう、とBOOKOFFの100円コーナーで買うことが無くなっても、読書量は増えている。

 

 

ACCA13区監察課(6)(完) (ビッグガンガンコミックススーパー)
 

 

 

本を売ったお金で、というわけではないのだが*2新しく手袋を買った。
あちこち見てまわったのだが、結局はユニクロの手袋にした。
安くて、防風性能があって、見た目が普通で、申し分ない。
大昔、ユニクロがまだ英字新聞柄のシャツを売っていた時代に、やはり手袋を買った。その手袋はまだ手元にあるけれど、プラスチック製の連結コネクタ(1双にまとめておける)等はほとんど変わらない。

素材は進歩しているし、細部を比較すると極限まで簡素になっているが、並べてみるとユニクロらしい雰囲気は変わらない。ファストファッションは服より小物類にメーカーの特徴が出ると思う。

 

講談社の名作絵本 てぶくろをかいに

講談社の名作絵本 てぶくろをかいに

 

 

*1:県庁所在地ということもあり図書館の選択肢も多く、またコンパクトな街なので通いやすい。いつ行っても空いているのも良い。

*2:本を売って現金が手に入り、手袋は電子マネーで支払ったので。

ルールだからルール

2日間で法令と実務を学んでテストして、合格ならば「修了証」が貰える、そんな講習の最終日。
最終日に「ここは覚えておいて欲しい(テストに出るかもしれないよー)」と復習の時間があって、それさえ押さえておけばまず合格する、関連団体と安全ナントカ協会の馴れ合いじみた、よくある安全衛生系の講習だった。

詳しく書くと個人が特定されそうなので、カレーに例えてみる。
カレーを、安全に美味しく、誰でも同じ様に作るための講習だと考えてほしい。この修了証があるとカレー屋さんの責任者になれるけれど、世の中のカレー屋さんの多くはこんな資格は持っていないし、無くても開業できる。でも業界団体としては推奨している。

 

カレーと同じで、仕事で作るのなら店の方針で雑にもするし、多少はルールの逸脱もするだろう。でも、カレーづくりのスタンダードを学んでおくのは大切なことだ。だから僕達は学ぶことになっている。


いちおう実技もチェックはされるが、難しいものではない。「仕事ならこんなに丁寧にはしないけれど(or これじゃ仕事にならないけれど)、まあこれはお勉強だからね」と、全体的に緩い空気。

しかしテストの後に、講師の先生がぷりぷりと怒っていた。

テストの最後には、文章で回答する問題がある。
「カレー作りにおいて火力の調整が必要な理由を述べよ」みたいな問いがいくつか並んでいる。その回答欄で「ルールで決まっているから」という誤答が目立ったとのこと。目立ったというか、空欄以外の誤答は全て「ルールで決まっているから」だったそうだ。

前述の通り、緩い講習である。
堂々と居眠りをしていれば注意されるが、3日間休まなければまず修了できる。
講師だってリタイアした、昔はこの業界で偉かったおじいさんである。彼だって、このテストの成績が業界の未来や我々の安全に直結しているなんて考えてはいないだろう。

でもやっぱり怒る。「ルールで決まっているから」は、さすがに駄目だ。だってそのルールの理由を2日間かけて学んだのだから。
老講師は「2日間がもったいないじゃないか」と言っていた。

 

 

その授業の後に講師と話す機会があった。
この5年で、この「ルールで決まっているから」という誤答が目立ちはじめ、今回それが100%となったそうだ。だからがっかりして、そして怒ってしまったと。

こういうのも世相なんですかねえ、と話す。
正直なところ面白くない話ではある。世の中全体、そういう人は増えているとは思うが、理由や“流れ”まではわからない。ただ、良い傾向ではないとは考えている。


僕は電気や化学や生物に関する仕事の経験があって、こういう講習も多く受けている。普通の、交通安全などの講習だって受ける。正直なところ楽しくもないし、実務的でも実際的でもない。形だけ、タテマエだけのつまらない“お勉強”だ。
でもタテマエとしても、ルールの根っこにある、「法の精神」は尊重する。「なぜ?」と問われたら、「なぜだろう?」と考える。少なくともそのテストの時間は。考えるのが嫌ならば、嘘でもなんでも仕立てて講習はさぼる。

つまり、カレーの火力調整の必要性を問われたら、焦げたり生煮えになったり、火事になることを想像する。そんな事はわかってるよ、と思いながら2日間の講習を受けつつ、テストには学んだことを書く*1
無駄が多い2日間であっても、何かを得るためには頭を使う。

もう少し「現場」っぽいカテゴリ、例えばフォークリフトやクレーンや水中爆破作業の講習では、十分に作業現場で実務経験を積んだベテランが講師に食ってかかることも多い。「教科書通りやってたら仕事になりませんよ先生」と大声を出す“空気を読めないおっちゃん”がいるものだ。
そういうベテランのおっちゃんのほうが、「なぜ?」に対して「ルールだから」と答える人よりは誠実に思えるのだが、どうだろう。

僕は「ルール」が嫌いなのだと思う。必要か否かをまず考えてしまうくらいには、ルールに対してアレルギー的な拒否反応がある。そのうえで受け入れたり、一部だけ採用したり、無視したりする。なにしろロックがブームだった時代に青少年期を過ごしたのだから仕方がない。体質みたいなものだ。

無駄も多いけれど、「ルールはルールだから」には死ぬまで反発していきたい。ロックンロール云々ではなくて、老後のボケ防止策として。最近は何であれ健康に関連させてしまうお年頃なのだ。

 

雑草で酔う~人よりストレスたまりがちな僕が研究した究極のストレス解消法~
 

 

 

ところで今日のお弁当はこんな感じ。

https://www.instagram.com/p/B54Gwu-gcZ6/

  • 麦ごはん
  • 細いゴボウと人参の煮物
  • 茹で鶏
  • 金時人参とキュウリのマリネ
  • さつまいも蜂蜜煮
  • リンゴのソテー

人参が花形に切られているのは、抜き型が発掘されたから。大昔の独り暮らし用品を漁っていたら出てきた。皮を剥く手間が省けて便利。でも桜型は今の季節には使えない。それと、いつ何の為に買ったのか思い出せない。かなりしっかりとした、良い品のようだが。

 

 

昔には帰れない (ハヤカワ文庫SF)

昔には帰れない (ハヤカワ文庫SF)

 

 

お題「どうしても言いたい!」

お題「これって私だけ?」

 

*1:頭の良い人なら、講師もニヤリとする皮肉を書くだろう。僕にはその能力は無い。

椅子の高さとインテリ具合

脚が5つあってキャスターが付いていて、肘掛けはある時とない時があって、背もたれが多少は動かせる事務仕事用の椅子。あれは高さを簡単に調整できる。最近はガススプリング式がほとんど。

 

 

あの椅子の座面の高さで「インテリ具合」がわかるのだ、と話している人達がいた。
なんとも乱暴な、どうにもヤンキー嫌いをこじらせたような説ではあるが、でも確かにそういう傾向はある。

椅子をとにかく低くして、浅く腰掛ける人がいる。彼らは総じて非インテリである。僕が「休日に図書館に行った」と話すと「変わってるねえ」と感心する。知識を増やす事は頭の良い人の専任事項だと考えている節がある。

アメリカ映画を見ているとわかるが、かの地でも椅子を高くしている人は、インテリ寄り(という表現)である。きびきび働いて、仕事の後にスポーツジムに行くタイプだ。
革張りの大きな椅子に座る立場になった時に、深々と腰掛けて熟慮するか、あるいは反り返って葉巻を吹かすかは、シナリオに依る。
とにかく現場の人間として働いている時には、十分に高い椅子に座っている事が「きちんとしている人」の表現になっている。

 

ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50

ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50

 

 

ところで、僕が通っている講習会は、様々な立場の人が参加している。
観察すると、30%くらいの参加者は、低めに座面を調整して、べたっとした姿勢で机に向かっている。
パソコンも使う授業だから、そんなに低くしたら逆に疲れるんじゃないかという座り方だが、あまり気にしていないようだ。「モニターを使う時に望ましい姿勢」も講習では習ったが、もちろん気にしない。

元SEや機械の技術者だった人達は、椅子が高め。長丁場の授業では大変そうに見えるが、脚を完全に床に付けたくない様子。
僕も昔の経験で、高めに設定している。

 

これはしかし、どうでもいい話ではある。
他人の足腰と、他人の作業効率だ。お見合いの席じゃないのだ。

そもそも、「インテリ具合」なんて言い方をしなくてもいい。
少し前までは「育ちが違う」という表現があった。

かつて「氏より育ち」という慣用句が常用されていた時代があった(昭和、という)。あの頃は、育ちについて語る事はごく当たり前だった。どのような家庭でどのような教育を受けてきたのかを指摘しても良いのか否かは、「時と場合による」もので、荒っぽい家庭で育った不作法者を「育ちが悪い」と表現しても、それと人格とは切り離すことも可能だった。
時には本当に酷い、他人を傷つけるだけの「育ちが違う」もあったが、言葉としては「使ったら絶対に駄目」ではなかった*1

最近はこの「育ちが違う」は、半ばタブーのような言葉になったのだと聞いた。少なくとも学校では大人も子供も使えない言葉だそうだ。「人種が〜」や「民族が〜」と同様の表現になったと、学校に勤める知人から教えてもらった。

それで世の中が明るく正しい方向に進んだのか、と考えるとそうは思えない。逆に、色々と世知辛くなった結果として、タブーをひとつ増やしただけに思える。

繰り返しになるが、他人の椅子の高さなんてどうでもいい話だ。
ただ僕には、低くしても何も良いことはないよ、としか言えない。椅子の組み立てマニュアルにも、そんなに低くして使えとは書いていないと思う。「育ちが悪いなあ」とは思うけれど、不快だったり、彼らの人格や”評価”には関係ない。ただ単に、きちんと座る事を学ばず、身に付けられなかっただけだと考える。

 

結婚滅亡 ~「オワ婚時代」のしあわせのカタチ~

結婚滅亡 ~「オワ婚時代」のしあわせのカタチ~

  • 作者:荒川 和久
  • 出版社/メーカー: あさ出版
  • 発売日: 2019/11/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

全然関係無いが、今日のお弁当はこんな感じ。

https://www.instagram.com/p/B51flXBgNta/

  • ひよこ豆とオリーブの炊き込みご飯
  • ピーナッツバターポテト
  • 葉ごぼうの煮浸し
  • ベーコンとジャガイモのカレー炒め

全体的にアースカラーアフガニスタンに派遣されているアメリカ陸軍みたいな色合いだ。じゃがいも料理が2つあるのも変だ。
でも味は多彩。特に「ピーナッツバターポテト」がお気に入り。蒸したジャガイモに、ピーナッツバターとピーナッツと塩を和えただけ。何かの小説に元ネタがあったはずだが、もう忘れてしまった。
ただ、ピーナッツバターポテトという、奇妙な料理だけが僕の中に残ったのだ。そういうこともある。

 

群青神殿 (ハヤカワ文庫JA)

群青神殿 (ハヤカワ文庫JA)

 
ハイウイング・ストロール (ハヤカワ文庫JA)

ハイウイング・ストロール (ハヤカワ文庫JA)

 

 

お題「どうしても言いたい!」

*1:「氏が違う」をタテマエとしては葬った時代だった。

シンパシーとワンダーの間

まったくもう、と帰宅してからぷりぷり怒っている。

とある映画の試写会に行ってきた。
試写会といってもネットで申し込んでシネコンで観て帰宅してフォームに感想を書くだけの、予約サイトのユーザー向け無料サービスみたいなイベント。
僕がその感想フォームに「Webサイトと予告編には『時間と金の無駄である』と明記すること」「料金は0円〜400円とすること」等と書いても、たぶん何も変わらない。せいぜい、シネコンでの上映回数が激減するだけだろう。
ちなみにSNSその他で公開前に感想を述べることは禁止されている。どの劇場で観たのかも書けない*1

感動作を狙って作ったのだろう。でも全く感動できなかった。
人によってはきちんと泣けたと思う。大人が仕事として100人以上関わって、誰の心も動かさないということはあるまい。

たぶん僕の求める「シンパシー(共感)」と「ワンダー(驚異)」のバランスが、この映画のそれと全然合わなかっただけだ。

 

とかく共感が求められる時代である。
これから日本がもっと貧乏になったら、共感しか残らないんじゃないかとさえ思える世相。
国でも社会でも家族でも、なんでも内向きこそ尊ぶ。「あああ、それわかる」という感激ばかり求める。

僕はどちらかといえば外向きの、異化と発見をもたらす感動、ワンダー(驚異)のほうを多く求める。
SFの魅力を説明する時に「センス・オブ・ワンダー」という言葉を使うように、自分と異なるもの*2に価値を見出す趣味嗜好がある。シンパシーも大切だが、映画館ではワンダー多めが好き、ただそれだけ。

ちなみにSFはサイエンスの部分で、そしてファンタジーは社会制度で現実世界と繋がっていると友人が言っていた。言い得て妙である。

とにかくこの映画はシンパシーばかり、しかも予告編や宣伝ではそうではない、という詐欺的な作品だった。ちなみに原作は(半分しか読んでいないが)ワンダー寄りだから、原作ファンは暴動を起こすかもしれない。

無料の試写会であり、僕は文明人だから暴動までは起こさない*3
ただし参加者の義務である感想フォームにはきちんと意見を書く。
しつこい人、頭の制御ができていない人と捉えられないように、あくまで前向きに、問題点を整理して文章を組み立てた。
この日記は5分か10分で、推敲も読み返しもしないで書いているが*4この感想フォームは10倍くらいのエネルギーを使って書いた。
だから今、ぐったり疲れている。文章でここまで疲れたのは久しぶりかもしれない。

まったくもう。

 

映画の感想フォームには書けないが、シンパシーばかり求める世間の空気がここまであからさまだと、なかなかに生きづらい。
一時期、日本中のプリンがひたすら「とろーり柔らか」なタイプになった事があった。あの時も生きづらかった。

 

 

ミニシアターフライヤーコレクション〈2〉

ミニシアターフライヤーコレクション〈2〉

 

 

思えば静岡県中部に住んでいた時の映画鑑賞環境は素晴らしかったのだなあ、と回想している。
1年ほど「気になる映画は片っ端から劇場で観る」方針で過ごしたことがあった。面白くない映画も多少はあったけれど、今夜のような思いは一度も無かった。ミニシアターのシネ・ギャラリーも、古い東宝会館も信頼できる。シネコンはどの土地でも大して変わらないが、どうしても観ておきたい作品は少ない*5ので僕の“映画生活”への影響はそれほど無い。

今の住まいは映画館から近い。ショッピングモール内のシネコンまで車を使えば10分、中心街のミニシアターへも自転車で行ける距離。友人もほとんどいない独り暮らしだから映画館に行くこともある。でもこの土地で、というのは同系列のシネコン2つと衰退著しいミニシアター1つの香川県では、映画を趣味の中心には据えづらい。

静岡のシネ・ギャラリーは退屈な作品も多かったけれども、退屈とわかっていて選んでいるようなところもあった。気骨のある、シンパシー・ファーストの時代にあえて抗うような選択、あれはなかなか出来るものではない。

 

伝える、広める、人を集める フライヤーのデザイン‐FLYER DESIGN TO ATTRACT PEOPLE

伝える、広める、人を集める フライヤーのデザイン‐FLYER DESIGN TO ATTRACT PEOPLE

 
映画館(ミニシアター)のつくり方

映画館(ミニシアター)のつくり方

 

 

お題「ひとりの時間の過ごし方」

*1:ちなみに僕は帰りにブラック・フライデーセール中だったイオンで大根や酢を、そして無印良品でリングノートを買った。

*2:そもそも自分以外は自分と違うものだ。

*3:700円くらいは手間賃もとい迷惑料を請求しても良さそうな作品ではあった。

*4:でなければ毎日の習慣にはできない。

*5:超大作は観る。でもスター・ウォーズジブリ映画で今日ほど落胆はしないから安心。

昨日と今日のお弁当

昨日のお弁当はこんな感じ。

https://www.instagram.com/p/B5CBz0eAXsb/

  • 蕎麦ごはん
  • 竹輪の磯辺揚げ
  • 割干し大根の醤油漬
  • 白菜のゆかり和え
  • わさび菜のおひたし
  • サツマイモのレモン煮

いささかタンパク質が足りない。
緑黄色野菜も足りない。彩りにも欠ける。
しかしチクワの天ぷらがあれば僕はご機嫌である。
なにしろここは四国、チクワの天ぷらが安くて大きくて、何処でも手に入る。本州の海苔弁当に乗っているそれがいかにも“安っぽいおかず”なのに比べると、存在感も味も違う。愛されて育ったのだな、と心がほかほかする。


秋から冬は収穫期ということで、今の時期は枝から切ったばかりの新鮮なチクワ天がスーパーマーケットに並ぶ。
朝採りの新鮮さが尊ばれる食材だから、夕方には値下げシールが貼られてしまう。僕はまだ心の奥底までは四国人ではないから、この味が落ちた3割引のチクワ天でも十分に美味しく食べることができる。

しかしこの土地に暮らすまで、チクワ天が農産物だとは知らなかった。本州で衣と呼ばれている部位は果皮で、緑色の部分は寄生した藻類とのこと。
住んでみなければわからないことは多い。特に四国は、住んでみてもわからないことが多い。

 

死国 [DVD]

死国 [DVD]

 
死国 (角川文庫)

死国 (角川文庫)

 

 

そして今日のお弁当はこれ。

https://www.instagram.com/p/B5EkwHAAQ1c/

  • 蕎麦ごはん
  • 肉団子
  • アスパラガスの出汁醤油漬
  • ニンジンと暴君ハバネロの和えたの
  • 白菜の浅漬け

たまにスナック菓子を活用したりすると、往年のku:nelみたいな「肩の力を抜いた感じ」が演出できるのではないか。そんなことはないか。

とにかく塩もみしたニンジンに辛いスナックを混ぜると一晩でそれなりに食べられるものに化ける。混ぜた直後に「本来のレシピはカラムーチョだったな」と気づく。人生と同じで、何かをやらかした直後に、その失敗に気がつくのだ。前に気づいたら止めることができる。
たぶんターミネーターシリーズの人工知能スカイネット)もそういう動機でタイムマシンを作ったのではないか。コンピューターでタイムマシンといえばMacに標準搭載のバックアップ機能だが、今回の話も、現在公開中の新作ターミネーター映画にも関係無い。

 

ジェームズ・キャメロン 世界の終わりから未来を見つめる男

ジェームズ・キャメロン 世界の終わりから未来を見つめる男

 

 

ところでスナック菓子を活用した簡単な食べ物を作るたびに、自分の学生時代を思い出す。当時は若者向け雑誌がよく売れていて、大抵は「異性を家に招いた時にこういうちょっとした工夫をするとモテる」と本当かどうかわからないTipsが書かれていたのだ。ポテトチップスを耐熱皿に敷いて溶けるチーズを乗せて…みたいなやつ。

僕はそれらモテ情報に背を向け、オレンジページおよびオレンジページムックを参考に大根1本を使い切ったり、余った筑前煮を別の料理に活用したりとそれはそれで楽しい学生生活を送っていたのだけれど、あの選択が今に至る分岐*1だったのではないかしらんと思うこともある*2
じゃあどうすればいいかな、と考えるのだが答えは出ない。
とりあえず「来世でがんばる」と声に出してみたけれど(独り暮らしだから声を出しても大丈夫。)、考えてみたら輪廻転生を信じていない。
それどころか魂も信じていない*3
困ったことである。

とんがり帽子のアトリエ(6) (モーニング KC)

とんがり帽子のアトリエ(6) (モーニング KC)

 

 

それではお風呂に入ってから寝ます。お風呂で寝るわけではありません。

 

とにかく散歩いたしましょう

とにかく散歩いたしましょう

 

お題「ひとりの時間の過ごし方」

 

 

*1:平和で静かで孤独な四国生活。

*2:正確には背を向けた訳ではなくて、図書館とかドリームキャストとか1人キャンプとかオタクな友人達との学生生活に邁進していると、どうしても背中があちらがわに向いてしまうのだ。シスの暗黒卿みたいな感じ。

*3:「魂」は、存在を仮定すると、とても便利。様々な事がすんなり説明できるツールだ。でも実在が確認されていないし実在すると他の部分で色々と破綻する概念だと思う。ニュートン物理学は便利だが、それだけでは全く世界を説明できないし、スケールによっては破綻する。数学に沢山あるナントカ項も同じ。

黒はんぺんのお弁当と、夜の古本カフェ「ソロー」。

静岡で買った黒はんぺんを煮浸しにした。
日持ちがしない練り製品のなかでも、茹でただけの黒はんぺんの足は早い。お弁当にするにはもう少し濃い目に煮たほうが安全だったかもしれない。
生姜醤油で甘辛く煮付けてもイワシの風味は活きるだろう。

 

 

この黒はんぺん、自宅で食べる時は焼くことが多い。
オーブントースターや焼き網で焦げ目が付くくらいに焼いてから山葵醤油で食べる。ご馳走というよりも、地味に美味しい類の食べ物。
胡麻油を敷いたフライパンでしっかり焼き付けるのが、自分なりの工夫というか独自の食べ方か。子供の頃はフライが好きだった。

高校を卒業して県外の大学に行くまで、白くてふわふわした(一般的な)はんぺんは、ほとんど食べたことがなかった。
ごく狭い“黒はんぺん文化圏”の中央、いちばん濃いあたりに住んでいたし、両親もそのエリアの生まれだ。
唯一、母の生家の近くにある練り製品の専門店では白いはんぺんを売っていたけれど、ヘラで半月型に整形した白いすり身を湯に落として固めたそれは、スーパーマーケットで売られている品とは別物だった。空気を含んでいるが滑らかで甘みも少なく、“しんじょ”の庶民版といえる食べ物だった。

黒はんぺんで育った自分が県外に出てから白はんぺん*1を積極的に食べているかというと、黒はんぺんほどは買わない。たぶん単価や汎用性の問題だろう。
ソウルフードというほど愛着を持っているわけではないけれど、あれば色々と使いやすい食材ではある。

 

さてそんな黒はんぺんを使ったお弁当はこちら。

https://www.instagram.com/p/B4girHAgrst/

  • 梅ごま炊き込みご飯
  • 鶏だんご
  • サツマイモの粉吹き芋
  • プチトマト
  • 黒はんぺんと小松菜の煮浸し
  • 枝豆醤油漬

黒はんぺん、スーパーマーケットには薄い廉価なものと厚みのある高価なものが並んでいて、価格に3倍ほどの差がある。実家では厚いほうを食べていた。おでんなどには薄いものが好まれるようだ。
今回は薄いものを買ってきた。お弁当には厚めが良いと思う。薄いとなんとなく頼りない。

ちなみに鳥だんごも帰省の際に買ったもの。
我が家の行きつけの鶏肉専門店の人気商品。
鶏肉(主にブロイラー)の骨付き炙り焼きを主商品とする個人経営の専門店は、全国にあるのだろうか。静岡だとわりとあちこちにあって、各家庭が「我が家はここ」とフォローしている。

 

コッド岬

コッド岬

 

 

 

 

さて、明日は振替休日。
先ほど高松市郊外のブックカフェ「ソロー」に行ってきた。

平日の夜に営業している古本と新刊本のあるカフェ。今日はイベント準備のためかカフェは閉店状態だった。
古本や雑貨が山ほどあって、ちょっと懐かしいサブカル店の雰囲気が素晴らしい。イベントで見かけたことはあるが、実店舗は初。
良いお店。また行こう。

 

 

 

若い頃に「仕事がある日は仕事だけ、出かけるのは休日」という習慣が付いてしまって、夜に出かけるのに少しだけ抵抗がある。例外は映画と書店くらいか。
ホワイトカラーの仕事に就いてから「なるほどこれがアフター5か」と変な感慨を抱くことが頻繁にあった。というか経理や総務の仕事をしていた時は、疲れたとはいえ帰宅前に寄り道できる(飲酒の習慣がないので呑み屋などには寄らない)ことが嬉しかった。企業の研究所務め&車での長距離通勤では、そういう余裕は生じなかった。体力的にも時間的にも。

というわけで、明日は休みとはいえ、こうして家で夕食の後にわざわざ出かけるなんて自分としては珍しいのだ。お店が楽しかったことも含めて「なかなかいいぞ」と少し浮かれている。
移動時間も含めて1時間足らずの外出だったのだけれど、夜のお出かけは楽しくて、未だに特別。

 

 

ウォールデン 森の生活 (上) (小学館文庫)

ウォールデン 森の生活 (上) (小学館文庫)

 
森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫)

森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫)

 

 

お題「行きたい場所」

 

*1:正確な呼称とはいえないが、黒はんぺん圏の人間は自分たちの食べる「はんぺん・マイナー」との対比のため「はんぺん・メジャー」を“白はんぺん”と呼ぶ。

瀬戸内アートブックフェア2019

JR高松駅のすぐ近く、玉藻公園高松城跡)で開催中のブックイベント、瀬戸内アートブックフェアに行ってみた。

 

午後のおやつの時間を過ぎた時刻、混雑とまではいかないがずいぶんと賑わっていた。島巡りから帰ってきた瀬戸内国際芸術祭のお客さんも多いようで、顔ぶれは国際色豊か。

 

外の飲食ブースは地元のお店から、野外イベント定番の個人店舗まで揃っている。自家焙煎コーヒーのお店なんて飲み比べができるくらい。そしてどういうわけか、どの店もまだ食べものが買える状態だった。静岡でも三重でも東京でも、この手のイベントでは昼にめぼしいものは売り切れるのが当たり前だと思っていたので、ちょっと意外。お店の人達も値引きなどせず、のんびりしていた。

ブックフェア会場は、城内にある大きなお屋敷。1階のお座敷を丸ごと使っていた。

そしてこのブックフェア、地方のイベントとは思えないほど充実していたのだ。昔の東京アートブックフェアを思わせる参加者(まさか高松市でこんな人が!と驚く顔ぶれ)に加えて、海外からの参加者もたくさん*1

特に海外枠はアジアの若い作家さん、特に台湾の人達が目立った。少し前は、台湾の若手作家は伝統的な台湾らしさを、そしてベトナムの人達はベトナムっぽさを売りにしているところがあったけれども、今はもうそういう区別は曖昧になっている。むしろ日本人作家のほうが「和」を強調して、ありきたりな印象さえある。

もちろん作品には繁体や簡体の中国語やタイ語ベトナム語も使われているけれど、日本語や英語でしっかり説明してくれる。皆、世界で活躍するプロフェッショナルなのだ。

写真集や額装された絵はさすがに手が出なかったが、いくつか絵葉書サイズの作品を買った。アートの世界の人達だから、連絡先の名刺(カード)も素敵。そこに書かれているURLを辿るだけで数日間は楽しめそう。

本当は会場を冷やかしつつ玉藻公園を抜け、香川県ミュージアムで開催中の企画展*2に行くつもりだった。
でも結局、このブックフェアを存分に楽しんだので、県立ミュージアムは後日のお楽しみとする。1日に楽しいことは1つでいい。

明日も再訪したい、とさえ考えている。
それくらいに気に入った。おすすめです。

 

瀬戸内国際芸術祭2019 公式ガイドブック

瀬戸内国際芸術祭2019 公式ガイドブック

 
Casa BRUTUS(カーサ ブルータス) 2019年 8月号 [アートを巡る夏の旅。]

Casa BRUTUS(カーサ ブルータス) 2019年 8月号 [アートを巡る夏の旅。]

 

 

 

私の好きな料理の本

私の好きな料理の本

 

 

しかし明日は、もし天気が良かったら島に渡って瀬戸内国際芸術祭に参加する予定。そのつもりで今夜は食材の買い出しと料理の下ごしらえ、お弁当の準備をしている。
昔の料理本ku:nelに連載されていたものをまとめたようなやつを書棚から発掘したので、久しぶりに本を眺めながら料理をしている。自分の定番になった料理のいくつかが、これらの本を源流としている。長い時間を経てヨーロッパの火縄銃と日本の種子島くらいに異なってしまった、本の料理と自分の料理。なかには自己流で改良した理由がわからないものもある。これを期に、あの懐かしい平成ざっくり料理へと戻ってみようか。

 

まだまだあります 伝言レシピ (クウネルの本)

まだまだあります 伝言レシピ (クウネルの本)

 
ヨーガンレールの社員食堂 野菜でつくる一皿料理

ヨーガンレールの社員食堂 野菜でつくる一皿料理

 

お題「ひとりの時間の過ごし方」

お題「行きたい場所」

 

*1:おそらく東京アートブックフェアの人達が噛んでいるのだと推測する。

*2:日本の近代建築!ちょう見たいです。

昨日と今日のお弁当と昨日のおやつ

 

地元パン手帖

地元パン手帖

 

 

 

昨日のお弁当

https://www.instagram.com/p/B3n41WAArJv/

  • 雑穀ごはん
  • 大根の煮物
  • 鶏ハム
  • キュウリと生姜とスダチのサラダ
  • かぼちゃとサラミの胡椒炒め
  • 蒸したさつまいも

 

私たちのお弁当 (クウネルの本)

私たちのお弁当 (クウネルの本)

 
明日も私たちのお弁当 (クウネルの本)

明日も私たちのお弁当 (クウネルの本)

 
クウネルの本 もっと私たちのお弁当

クウネルの本 もっと私たちのお弁当

 

 

昨日のおやつ

https://www.instagram.com/p/B3o44dYg5DJ/

  • 焼きピープ(baked Peap

 

ふでばこ 38号 特集:タカキベーカリー70年

ふでばこ 38号 特集:タカキベーカリー70年

 
フリーランチの時代 (ハヤカワ文庫JA)

フリーランチの時代 (ハヤカワ文庫JA)

 
フリーランチの時代

フリーランチの時代

 

 

 

今日のお弁当

https://www.instagram.com/p/B3qfE-5gQ80/

  • 雑穀ごはん
  • 豆もやしのナムル
  • おでん
  • 小松菜のおひたし
  • りんごとさつまいもとレーズンの蒸し煮

 

おべんとうの時間 3 (翼の王国books)

おべんとうの時間 3 (翼の王国books)

 
おべんとうの時間

おべんとうの時間

 
おべんとうの時間 2 (翼の王国books)

おべんとうの時間 2 (翼の王国books)

 

 

以上、今日の日記はこれでおわり。
おやすみなさい!

 

おやすみなさいのほん (世界傑作絵本シリーズ)

おやすみなさいのほん (世界傑作絵本シリーズ)

 
おやすみなさい

おやすみなさい

 
おやすみなさいフランシス (世界傑作絵本シリーズ)

おやすみなさいフランシス (世界傑作絵本シリーズ)

 

 

お題「今日のおやつ」

お題「今日の出来事」