外でお仕事

職場で工事があり、今日は半日ほどインターネットに接続できない。
ちょうど、外部からクラウドサービスやその他の諸々を使って業務を行うテストが必要だったこともあり、何人かでスタバ的なコーヒー店へ行ってきた。

テストは早々に終える。
あまり大々的に「ネットで仕事!」をするのも駄目な感じがする。というか聞けば駄目と言われるだろう。個々人がパソコンを持ち込み仕事をするのが当たり前のお店でも、さすがに部署の皆で(というか、ほぼ全社員)が本日のメイン業務を大っぴらに進めるのもよくない。5人に満たないメンバーであっても、それは変わらない。
分散して席につき、打ち合わせ通りにテストをする。

それ以外は、工事完了時刻まで、そのお店に留まるなり、自宅に帰るなりして仕事を進めていった。

その“外でのお仕事”で、ちょっと気になる人とパソコンに出会った。隣でやはりコーヒーを飲みながら仕事をしていた人。
普通の、たぶんDellのノートパソコンを開いていたのだけれど、デスクトップの背景、いわゆる“壁紙”が妙に明るい。
全体がレモンイエローで、しかもしっかりと光っている。
昔のテレビアニメで「TVの画面部分だけを1色で光らせ、ブラウン管が稼働中であることを表現する」ことが多々あったが、あれによく似ている。眩しくないのか、そもそもどういう仕組みで光らせているのか、いまいちわからない。
本人はパソコンは開いたまま、ほぼ書類とノートに向かいっぱなしだったので、あれは画面を他人に読み取られないようにする仕組みだったのかもしれない。でも、消灯あるいは一時的な画像や動画を表示する仕組みはWindowsに実装されていたはずだ。最近影が薄い、スクリーンセーバーというもの。

 

さて今日もかるかんを食べる。
先日、友人に貰ったお茶だと思ったものが、よく見たら「ティーバッグのかたちをした入浴用ハーブ」だった。とてもお洒落だが、飲用には適さない。

かるかんを最高のコンディションに温め、お湯も沸かし、お風呂にも入り、あとはこのレモン味で酸っぱい素敵なティーを楽しもうと目論んだ僕の気持ちはどこに向かえば良いのだろう。
かるかんとレモンというトリッキーな組み合わせを選んだ、僕の勇気と冒険心もまた、今は行き場を失っている。

お風呂は週末に楽しむ。
かるかんは食べる。
お茶はジュース工場勤めの知人から貰った「爽健美茶十六茶の原料末」を淹れようと思う。本当はレモン味のハーブティーが飲みたかった。

 

チャーリー 空想バスルーム 週末のレモネード 30g
 

 

お題「ちょっとした贅沢」

かるかんとちゃんぽんめん

かるかん

博多空港で購入した「かるかん」を、大事に食べている。
買うつもりは無かった。
自分用に1個、ばら売りのものを購入済みだった。

でも旅行会社のクーポン(今回はANAの安いツアー、宿と飛行機だけのセットを使用)で、空港のお店で1000円ぶんの買い物ができると知り、それじゃあと旅の終わりに1箱を買ったのだった。

 

九面屋 かるかん饅頭(白) 8個入り

九面屋 かるかん饅頭(白) 8個入り

 

 

冷蔵して、1つずつ食べる。
電子レンジで注意深く、30秒以上45秒未満の加熱を行う。
包装をつけたまましばらく置き、さらに木皿に載せて室温程度まで冷ます。熱々だと甘味が強すぎる気がするのだ。でも、べちゃっとさせるのは最悪。だからこの工程は気を遣う。

今日食べたものは、小豆餡がほとんど入っていなかった。正常量の1割以下のように見える。
製造上のミスなのだと思う。
でもこれがとても美味しかった。特殊な食感の餅というか、かるかんのかるかんらしさを贅沢に味わうことができたと思う。

 

福岡かわいいお店めぐり

福岡かわいいお店めぐり

 

 

希有な体験だった。
これが黄身2つ入りの鶏卵のようなものだったら、また明日も出会えるかもしれない。つまり製造上の都合で、同じ“餡不足”状態が連続して生じ、そして検査の目を逃れた可能性もあるのだ。

この種の土産菓子のパッケージには「不具合があった場合は現品を添えて送り返してください」と書かれている。もちろん送り返さない。

粗挽きした米と、とろみのあるデンプン質(芋)と砂糖を混ぜて蒸しあげたお菓子は、沖縄やベトナムで出会った記憶がある。ベトナムのものは(当然というべきか)ココナツの香りがした。長さ20cmくらいの長楕円形で、ぽってりとして美味しそうだった。ホテルの朝食ビュッフェで小さく切られたものがあって(余っていた)ついたくさん食べてしまった。今思い出しても、あれは素敵な朝ごはんだったと思う。


かるかん饅頭、探せばあちこちで売っているものなのだが、普段はわざわざ買わない。買えば夢中になるのだから、やはり良いものなのだ。

 

d design travel FUKUOKA

d design travel FUKUOKA

 

 

 

ちゃんぽんめん

無印良品などが入っている規模のスーパーマーケットで「九州フェアー」が開催中。明太子や辛子蓮根はやや高く、高菜漬けは安い。
僕はとりあえずちゃんぽん麺を購入した。スーパーにある「うどん玉」的な安さと包装。名産品店では珍しい品かもしれない。

この麺を活用すべく、夕食はモツ鍋を作った。1人用の鍋で手軽に、手抜き版をぱぱっと作る。
博多で食べたような、こってりした内臓は手に入らない。あれは静岡では、焼肉用として売られている。代用として、豚のそれを湯通しした「モツ」と鶏の砂肝を使ってみた。
キャベツ、牛蒡のささがき、そして内臓たくさんと、ニラ。
にんにくは隠し味程度。めんつゆを薄めて調味し、酒で甘みを補う。

鍋があらかた空いてきたところに、ちゃんぽん麺を入れて食べる。
これは九州旅行中に試せなかった食べ方。
普段、中華麺の類を鍋には入れない。そのせいか、鍋と麺が馴染んだ感じがしない。でも美味しかったので、良しとする。

 

マルタイ 本場の味九州長崎ちゃんぽん麺 5食 420g
 

 

麺は1/2玉だけ使った。残りは明日の朝食で、味噌汁に加える。誰だったか、文学者のエッセイで、ちゃんぽんの麺を豚汁に入れるとよろしい、と書いていて、ふと思い出したのだ。
それに1玉では多すぎる。

 

やまや もつ鍋追加具材 ちゃんぽん麺 150g
 
明星 チャルメラ ちゃんぽん 5食入り

明星 チャルメラ ちゃんぽん 5食入り

 

 

ちゃんぽん麺はあと4つ残っている。これは冷凍してしまう。冷凍可能かどうかは、調べてもわからなかった。数日後に判明するだろう。

お題「今日の出来事」

お題「思い出の味」

山盛りの野菜炒めとカヌレ

昨日に引き続き、やはり少しだけ体調が悪い。
ぼんやりと眠く、二度寝も昼寝もいつまでもできてしまいそう。
唇にはヘルペスっぽい何かが発生している。部屋だって荒れ始めたし、爪は長いし、肩は重いし、コートのポケットにはレシートが溜まっている。

 

低気圧と低気温が悪いのだ、たぶん。
旅行と出張の疲れもあるだろう。そんな状況で夜更かししたのも良くない。

こういう時は無理をしない。
見たかった映画のスケジュールを確認し(来月まで上映している。→OK)、その他の予定もチェックして後回しにする。行きたかった美術展も来月に回す。

車に積みっぱなしだった、読み終えた本だけは頑張って売り払ってきた(3400円)。自分を褒めてあげたい。

それ以外は、もう生産的なことはまるでしない。

古い定食屋さんに行き、野菜炒めを食べる。
ごはん少なめ、野菜多めと注文。
味付けがしっかりした、そしてとにかく量が多い野菜炒めが食べられるお店なのだ。家でこの量と品目数は揃えられない、しかも今日のような薄らぼんやりした気分ではなおさら。
1年に数回しか行かないのに覚えていてくれて、だし巻きをおまけに付けてくれた。

自分を甘やかすために、ボクゥボクゥに行きカヌレを買う。
そして家で食べる。
コーヒーは濃いめ。たくさん淹れて、カフェオレにして2杯飲む。

先ほどまで、ぐだぐだっと寝ながら読書などして過ごす。

夕食にはおでんを食べた。というか、朝に仕込んだのだった。
出汁は博多で購入した“焼あご”を使ってみた。醤油少なめ、塩であっさり。鰹と干し椎茸も出汁にする。一味唐辛子をほんの少し、辛味がわからない程度入れるのが隠し味。
なかなか美味しくできた。

ふと沖縄を思い出して、春菊をさっと煮て添えてみた。沖縄のおでん屋さんで、若いヨモギの葉をそういう風にして食べていたので。確かおでんにレタスも入れていた。あの出汁も、醤油少なめの淡い色だった。

さて、今から部屋の片付けおよび、旅道具の整理を行う。
それができれば、今日は上出来。

こういう日もある。
温泉好きの友人は、こういう時に日帰りの温泉に行くそうだ。僕は野菜炒めを食べる。
身体は十分に休まった、と思う。

 

 

 

あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)

あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)

 

 

お題「今日の出来事」

お題「おでん」

オープンサンドとミルクティー

https://www.instagram.com/p/BecDECsnZ71/

お昼ごはんはALLEE RESTAURANTでキノコのオープンサンドを食べた。うん、美味しい。

 

そしてMARIATHANKでは温かいミルクティーを飲んだ。

 

人に会って打ち合わせをしたり、本を買ったり、まあそんな普通の休日。

今は「もしかすると風邪?」な状態だから、もう寝てしまうつもり。
幸いなことにベッドのなかで読む本はたくさんある。

先週末は旅行で、一昨日は出張。やはり疲れているのだろう。

というわけで、おやすみなさい。

 

泡沫(みなわ)の歌 :森鷗外と星新一をつなぐひと (ホシヅル文庫 2)

泡沫(みなわ)の歌 :森鷗外と星新一をつなぐひと (ホシヅル文庫 2)

 

 

ぶどう餅・武道餅・ブドウモチ

昨日の夜遅くに帰宅して(京都〜名古屋の辺りで新幹線が少し遅れた)今日は比較的のんびり仕事ができるかと思ったのだが、約1.7日相当の仕事を放り出しての緊急出張だったので、当然忙しいのだった。

でも定時には帰宅。
週の最初に旅行に行って、週の終わりに出張したので、いささか疲れている。
疲れている時には甘いものが良いとゴーストが囁くので、自分用のお土産である「ぶどう餅」を開封した。

これはまったく「インスタ映え」しないお菓子である。
試しにビューティー・フィルター機能を最大目盛りまで適用してみたのだが、まったく変化が無かった。自分の顔で試すと別人になるのに。

しかしこの地味な佇まいこそ持ち味であり、僕はとても可愛いと思っている。
串団子型なのに串が持ち手になっていないあたりも面白い。
丸めたこしあんに小麦粉を溶いた生地をかけ(あるいは薄く包み)、串に刺したまま蒸しあげたのだと推測する。もちろん冷めているから、外皮部分はぼそぼそしていて、餅や団子の類としては素朴に過ぎるようにも感じる。
でも、僕は高松駅で売っているお土産菓子のなかでは、これがいちばん気に入っている。
個人用の3本入りが売られていることも手に取りやすい理由だが、なんというか、企画書の匂いがしないところがまず素晴らしい。

餡のあっさりした甘みも、土産菓子には珍しいと思う。
ぱくぱくと食べるより、きちんとお茶を入れて楽しみたいところ。


裏面の製造者や品名が書かれているシールの文章も良い。
以下、引用する。

武道餅は、古くから伝えられている味の良い日本一の珍菓ですが、残念ながら日本一、日持ちが致しません!

 原材料から改行せずになかぐろ(・)を挟んでこの文章が続き、次には串に注意する旨の言葉に続く。

シンプルな材料をただ蒸して作る。
だからこの真空パックを開けてしまえば、本当に「賞味期限は未開封の際の目安です。開封後はお早めにお食べください」の決まり文句そのままの食べ物になる。
しかもそれを「日本一、日持ちしない」と高らかに謳う。いいじゃないですか。

お土産和菓子といえば民話風のライナーノーツが多数派で*1それはそれで良いものだが、この「いつだって現役」な説明文は、買うたびに読んでしまう魅力がある。

高松に行ったら、ぜひ購入して欲しい。
駅にある総合土産物店兼コンビニエンスストアが手軽。いつか「三本松駅前」の巴堂に行きたいものだ。すでにGoogleMapには☆をつけてある。
高松店ならば駅から徒歩圏内。どうやらおはぎも美味しいらしいし、たぶんこのぶどう餅も、蒸したては文句なく美味しいはずだ。
ここはいつか、出張の隙をついて訪れたい。

 

 

ちなみに皿の下にあるのは先日購入した本。
平城京のごみ図鑑」。
小中学校の副教材というのか資料集というのか、教科書とは別の大きな判型の本、あれの楽しさがほのかに漂う。歴史好きならば小学校高学年でも面白く読めるだろう。高校生が読んだら、進路決定に影響するかもしれない。良い本でした。

 

 

 

*1:介抱した旅の僧から伝授されたのがこの羊羹であります。その温かき心は今も昔も旅人を云々…

瀬戸大橋を渡りながら

出張は恙なく終わり、今は日没直前の美しい瀬戸内海を眺めながら本州への橋を渡ったところ。東海道新幹線の遅延も心配ではあるが、ともあれ帰宅するまではのんびりするしかない。だから今のうちに日記を書いてしまう。


f:id:t_kato:20180125180012j:image

朝も昼も、それから先ほど早めの夕食も「うどん」を食べた。白いご飯のように、飽きることが無い。蕎麦も好物だが、たとえ蕎麦の有名な土地に行っても毎食は蕎麦を食べない。そして白飯が好物とはならないように、うどんよりは蕎麦のほうが「好きな食べ物」リストの上位にある。理由は不明、探求するつもりもない。

讃岐うどん、安くて美味しいのは確かだが(高いコストパフォーマンス 美味しさ/¥ だと思う)、どうしても栄養バランスが偏る。朝昼晩とファストフードを食べる人はいない、ということなのだと考える。

先ほど早めの夕食を摂ったわけだが、おやつより遅く夕食より早い時刻にもかかわらず、それなりのお客さんがいたのは、なんだか面白い。大阪のタコヤキに近いのかもしれない。


f:id:t_kato:20180125180026j:image

 

よみきかせ日本昔話 ももたろう (講談社の創作絵本)

よみきかせ日本昔話 ももたろう (講談社の創作絵本)

 

 

さて、あとしばらくで岡山駅に着く。残念ながら乗り換え時刻が迫っていて、お土産を買っている暇は無い。駅弁くらい買いたいところだけれど、先ほどのうどんのせいで食べ物を選ぶ気分になれない。

岡山、吉備団子以外で何が美味しいのだろう。

なぜか四国にいます。

緊急の出張が発生し、今はなぜか四国にいる。

僕の仕事には直接関係ないのだけれど、間接的に関わってくる。今後のことも考えて、他の人の打ち合わせに帯同する事になったのだ。

 
f:id:t_kato:20180124221148j:image

今は取引先というか出資者というか、仕事の関係者の別宅でひとり、夜を過ごしている。急に来てビジネスホテルを定価で、というのもつまらないだろうと泊めてくれたのだ。とても素敵な高級別荘みたいな家だ。

外はとても静か。高松の市街地から少し離れただけとは思えない。そして、後は寝るだけ。

 

数年前、初めてこの土地を訪れた時は、瀬戸大橋を渡るだけで興奮した。準備だって入念に、数日前から取捨選択した。あの瀬戸内国際芸術祭、秋の旅。

それか今日はもう、荷造りにかけた時間は6分。必要なものをキャリーケースに放り込み、着替えを詰めて、すぐに出発。スーツに着替えるほうが手間取ったくらい。「充電・通信セット」「健康管理・身支度ポーチ」といった旅装モジュールが、先日の旅のまま出しっぱなしだったからこその早業だが(パッキングが雑でも成立するからキャリーケースは楽だ)、それにしても「遠くに来たものだ」と思う。もちろんこれは物理的な距離ではなくて、転職による大きな変化をしみじみと考えてしまう“遠さ”だ。

 

ともかくそういう夜を過ごしている。もちろん夕食はうどん、と思っていたら、同行者の意向で定食屋さんに行くことに。焼き魚や玉子焼きを食べた。なんだかとても美味しい店。店名は忘れた。
f:id:t_kato:20180124220908j:image

 

増補改訂版 d design travel SHIZUOKA

増補改訂版 d design travel SHIZUOKA

 

 

人生最高の焼餅 長崎の思い出

先日の旅行について書く。
長崎で食べた焼き餅が本当に美味しかった。
餡をくるんだ餅のなかでは、人生最高だと思う。

焼餅とは言うが、正式な名前は「大徳寺焼餅」。たぶん、有名な太宰府天満宮の梅ヶ枝餠と同じものだろう。焼き付けられる梅の文様や、作り方も同じだ。

お店は小さな茶店といった風情。
隣が藤棚になっているが、僕が行った時には特に椅子などは設えていなかった。
お店のお婆さんに1人前を注文してしばらく待つ。注文を受けてから、餡を餅でくるみはじめるのだ。
濡れた手で、柔らかいお餅をくるくると伸ばし、こしあんの玉を包んでいく。4つできたら、炉の上に置いた型へ置いていく。しばらくすると、香ばしい香りが漂ってくる。
写真を撮っていいか、と問うたところ、もう少しで表側が良い加減に焼けるので、その時に撮るがよろしい、とアドバイスしてくれた。

何度かひっくり返していると、表面がぱりっとしてくる。
お店で焼いた餅といえば、一部がほとんど黒くなるまで焦げたものが多い。この焼餅は、中央がきつね色、周辺はぱりぱりと乾いているが焦げてはいない。

1人前で4つ。すぐに包んでくれる。
お店は神社の境内にあり、大きな楠の周りでちびっ子が遊んでいる。
僕は神社側の静かなエリアで、この餅を楽しんだ。

明るい午後、子供達の声を聞きながら食べる甘いもの。背には古い神社、目の前には長崎の景色。一人旅らしい過ごし方だった。

素晴らしい餅だが、難点がひとつ。
1個の量が多いのだ。
コンビニにも売っている酒饅頭、大人の手のひらくらいのあれと同じくらいの直径で、こしあんはたっぷり。
これが4つで1人分。僕は美味しさのあまり3つ食べてしまい、その後の中華街散策ではほとんど買い食いができない状態となった。
ちなみに長崎の中華街から、徒歩数分。石段を登るので、下からはわかりづらいかもしれない。
旅の最初に訪れれば、中華街からその北側の繁華街、観光地の位置関係がわかるから便利な場所でもある。

量が多いとはいうものの、餅が軟らかいからか、するするっと食べることができてしまった。つきたてのお餅を食べるような感覚。

最後の1つは、宿で食べた。
冷めてもそれなりに美味しかったが、やはり焼きたてがよろしい。
誰かと行ってシェアするのが現代的な楽しみ方だと考える。

昔ながらの名物のお店で、しかも規模の拡大などをしていないところでは、よくこういう“量の問題”に遭遇する。
昔の人達にとっては、これで1食というのがひとつの贅沢であり、旅や参拝の楽しみだったのだと思う。腹一杯、がそれだけで嬉しい時代が長く続いたのだ。

今の時代の僕としては、この量も含めて、お店全体を尊重したい。
書くと長くなるが、ミニサイズは要らないのです。

 

翌日の朝、「軍艦島クルーズ」に行く前に、この神社とお店には再訪した。またしても1人前を購入し、1つは朝食として食べ、3つは厳重に梱包して(この日の夜に、ホテルの冷蔵庫で冷凍した)持ち帰った。
今も冷凍庫に保管してある。味はぐっと落ちるだろう。でも、食べるのが楽しみでならない。

 

長崎は本当に楽しかった。
年季の入った観光地であり、かつ独自の文化が大切にされている。
夜の街を歩いていても風俗産業ではなくて洋食屋やレストランが目立つのも面白い。坂は大変だけれど(車の運転はもっと大変そうだ)どこまでも歩いてしまう風景が続く。
規模も散策にはちょうどいい。2時間で“街のかたち”は理解できてしまうし、路面電車(電気軌道、良い名前だ)があるから疲れても平気。
海側に出ると小綺麗な場所だってある。
さらに言うと、飲食店ではないお店のカタカナ外来語が珍しい。スペイン語やフランス語をカタカナにして、老人ホームやクリーニング店が使っていた。

というわけで、お餅だけで日記を書いてしまった。
本当に良かったので、強くおすすめする。
いつかまた訪れたい。あの石段を登り、神社の境内で焼餅をほおばりたい。

 

蝶のみちゆき (SPコミックス)

蝶のみちゆき (SPコミックス)

 

 

お菓子の包み紙

お菓子の包み紙

 

 

お題「思い出の味」

お題「行きたい場所」

 

九州旅行3日目 福岡

先ほど帰宅した。
帰路は順調。朝からの雨も、福岡空港に着いた頃には止んで、飛び立つ頃には快晴だった。
着陸の時は少し揺れたのだが、雲の上では快適そのもの。九州や四国の山々に雪が積もっているのが見えた。

飛行機が揺れるのは嫌なものだ。
でも、僕は動翼が動いていれば安心する。
フラップやスポイラー、エルロンが素早く、あるいはゆっくりと仕事をしているところが見えれば、なるほど大丈夫だと思えてくるのだ。
そういう意味では、今日の飛行機はちょうどよく見える位置で、とても良かった。

今日はのんびりと博多市内を散策。
雨なのは前日にはわかっていたから、無理して遠出せずに“休養日”として旅行最後の日を過ごした。
朝はゆっくり起きて、ホテルのビュッフェ形式の朝食はサラダと温泉玉子のみで済ませ、近所のうどん店で小さめの(福岡的な、柔らかい麺の)うどんを食べた。

ガイドブックに載っている「キャナルシティ」には行った。というか、適当に街中の神社や寺を巡り歩いているうちに遭遇したので、入ってみたのだった。
うんまあショッピングモールですね、以外の感想が無い。昔は斬新だったのかもしれない。
無印良品の大きな店舗で少し買い物をしただけ。

 

https://www.instagram.com/p/BePas2qn2SR/

そのキャナルシティの近くにある有名なうどん店「うどん平」では少しだけ行列に並んだ。旅の最後にそういう経験も良いだろう、くらいの軽い気持ち。
食べ比べるほど福岡のうどんを食べていないが、やはりこの店は美味しいのではないか。肉ごぼう天うどん、というものを注文。

しっかり各所を巡ればまた違う印象だったのかもしれない。
昨日と今日だけの感じでは、博多は「普通の都会」に思える。同じ「地方の中心都市」である金沢や札幌や広島に比べると、インテリ成分が足りない。いや、たぶん住めばきっと違うのだろう。昨晩は飲み屋街、今日はショッピングモールと地下街をふらふら歩き、しかも行ってみたかった書店やカフェは定休日だったので、どうしてもそういう印象しか残らなかった。

と、こんな感じで旅が終わった。
先ほど「ハトシ」をオーブントースターで温めて食べた。
明日から仕事。ずいぶん長く職場から離れた印象があるけれど、休みをとったのは今日だけ。
ずいぶんと遠くに行ってきた。そして、帰ってきた。
身体のほうは足の疲れと肩こりが残る。気持ちがまだ、ふわっと不思議な感じで、残っている。

 

d design travel FUKUOKA

d design travel FUKUOKA

 

 

t_ka:diaryは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。