三重県のお菓子といえば「関の戸」

三重県に遊びに行った時に必ず買うことにしているお菓子、「関の戸」。本店というのか、関の街まで行くのが本式なのだろうが、自分の行動範囲では近鉄四日市の駅ビルか、御在所サービスエリアが便利。

小さくて地味。餡を薄い餅で包み、和三盆みたいな砂糖でまぶしただけの、素朴なお菓子だ。

でもこれがとても美味しい。
土産物として職場で配ることもできる価格帯と日持ちなのに、お茶のお稽古でも喜ばれるのだから面白い。ちょっと和菓子が好きな人だと、次に行く時は買ってきて欲しい、と頼まれるくらいなのだ(お茶の先生もそのひとり)。

 

冬虫夏草

冬虫夏草

 

 

今日は職場に持っていった。
今日も好評だった。
お土産だから多くの人がお礼を言ってくれる。しかしそこから、味の感想を伝えてくれることは珍しい。
さらに今日も「お店の場所」を問われ、「次に行くのはいつか。その時には(お金を渡すから)買ってきてくれないか」と言われてしまった。

もしかすると、静岡県民の嗜好にぴったり合ったお菓子なのかもしれない。つまり我々が普段飲む、あの色の濃い「深蒸し茶」に合う味。静岡の人間は、おおむね緑茶に合うものなら正義だと考えているので。

僕は専ら、「関の戸」はコーヒーと楽しむ。あっさりして酸味が薄ければ、最高の組み合わせだと思う。

関の戸 (1984年)

関の戸 (1984年)

 

 

 

私たちの星で
 

 

 

昔、三重県に住んでいた時は、静岡銘菓「8の字」が同僚達にものすごく喜ばれた。
「次に帰省する時」が決定すると、Excelで作った「購入希望リスト」が渡される、そんな仕組みが職場で出来上がっていたくらいだ。
パートさん達には、小袋入りの8の字をお土産にしていた。これは開封されないまま保管され、「掃除当番を代わってあげた時」などにお礼として使用する、そんな風習がいつのまにか出来ていた。
原始的な貨幣みたいで面白い。
冒険旅行をする人達がゲリラの検問や酋長に「日本製の煙草」を渡す、みたいな感じもする。
さすがにあの(時々は凶暴になる)三重県のおばちゃんパートさん達を静岡銘菓でコントロールする気にはならなかったが、でもあの不思議な高評価は、今でもときどき思い出す。
「蕎麦粉抜きのそばぼうろ」みたいなお菓子なのだが、どうして老いも若きも、誰も彼もが8の字が好きだったのだろう。
何度か聞いたが「だって美味しいやん」しか回答が無かった。

 

ポケットに静岡百景

ポケットに静岡百景

 

 

 

8時10分まで寝ています

昨晩は上手く眠れなかった。
寝付きも悪かったし、数時間過ぎた頃に目が覚めて、その後なかなか眠れない。
ちょっと翌日の(つまり今日の)睡眠不足が怖いので(会議や講習が多い日だった)できるだけ多く寝るように、起床時間を遅くすることにした。

通勤時間が短いと、こういう無理が効く。
朝の自由な時間が減ることはもちろんだが、渋滞やその他の要素による遅延も少ない。出勤時刻も遅めだから、朝はとにかく「食事、身支度、お弁当作り」だけに特化すれば、寝る時間の極大化が図れる。

夜中にキッチンへ行き、「8時15分まで寝ています」と家族へのメモを残す。
睡眠不足という不安が少し和らいだせいか、その後はしっかりと眠ることができた。

で、今朝は普通の時間に起こされた。
「体調不良など、普通では無い事態が発生したのではないか」と心配した家族が、わざわざ起こしてくれたのだ。普段は10分や20分の寝坊でもドアを開けないのに。

https://www.instagram.com/p/BdwSbXRnOHA/

というわけで、とっても眠い1日を過ごすことになった。
幸いなのか何なのか、基本的に仕事中に居眠りができない質で、とにかく辛いし集中もできないまま、時間だけが過ぎていく。
仕方がないから、昼休みには自宅に戻り、25分だけ寝てみた。
自宅が近い、ということはそういう無茶もできるのだった。
食事は業務で外出した際に済ませて(待ち時間の活用)、お弁当は冷蔵して夕食に振り替えた。それくらい、寝る時間が欲しかったのだ。

 

後藤由紀子の家族のお弁当帖 (正しく暮らすシリーズ)

後藤由紀子の家族のお弁当帖 (正しく暮らすシリーズ)

 

 

 

今日のお弁当は以下の通り。

  • ごはん(とうもろこし入り)
  • 牛肉入り卵焼き
  • ごぼう入り卵焼き
  • 大根と人参のピクルス
  • 白菜とりんごのピクルス
  • カブと油揚げの炒め煮

冷蔵可能かつ夕食まで持つ内容で良かった。
卵焼きは、しっかり火を通すほうが好きで、今回はそれも功を奏したといえる。夕食の前にはフライパンで焼き直した。
カブと油揚げは、炒めて少しの酢と酒と塩と醤油、そしてだしの素で調味した。酢をできるだけ少なくするのが美味しく作るこつだと思っている。隠し味程度で十分。でも入れないと違う味になる。
例によって写真は撮っていない。

 

そういえば、どんどん近づいてくる九州旅行について、ガイドブックを買ったのだった。
ガイドブック界においては、「九州」で1冊というのは稀少なのだった。僕はまるで知らなかった。
つまり、「長崎」と「博多・北九州」は別の本となっていることがほとんど。別パターンで「長崎・ハウステンボス」と「博多」の組み合わせ。
ようやく「九州」が1冊にまとまった手頃な本を見つけて買ったのだが、もちろん内容は薄い*1。とはいえ、どうせ安いガイドブックなんてものは薄い内容が山盛りになっているだけの“量の問題”だから、これで十分。ガイドブックを頼りにあちこちを巡るわけではない。でも、事前に読んでおくと旅が違ってくる。そういうものなのだ。

というわけで、今もまだ情報募集中です。長崎と福岡について、美味しい食べ物、行くべき場所、甘いもの、等々ありましたら教えてください。お願いします。

 

たびまる 九州 (旅行ガイド)

たびまる 九州 (旅行ガイド)

 

 

*1:解体して必要な部分だけ持ち歩こうかと思ったが、電子版を貰えるコードが付属していたので、そちらを活用する

お雑煮と、リッツ(ハニー&バニラ)。

2018年、最初の出勤を終えた。
順調。

年末年始があったとはいえ、仕事の締めは年度末だから、実のところ気分以外の区切りは無い。だから順調なのも平穏なのも当然かもしれない。

まだ家にお餅が大量に残っているから、今日は昼休みに一時帰宅して、お雑煮を食べた。自宅が近いと、こういう時便利だ。
鰹節をたくさん使った出汁に*1、醤油や塩は少なめ。お吸い物としても物足りないくらいの味付けにして、具も少しの三つ葉カイワレ大根程度。そこに焼いた餅を投入する。とろろ昆布をふわっと乗せる。
この、汁物としては淡すぎるくらいの食べ物が、餅には合う。主食っぽい感じが強くなるのが面白い。

主食といえば、夕食は白菜と春菊と鶏肉の鍋だけで、ごはん類は抜いた。
代わりに夜のおやつを食べる。リッツの「ハニー&バニラ」味を食べてみた。

帰り際、職場の人に貰ったのだった。

http://www.ritzcrackers.jp/images/product_img_honey.jpg

やや甘く、塩味は控えめ、バニラなのか甘い香りがする。
リッツに求めるものとは違うかもしれない。が、美味しいと思う。ディストピア世界における「合成あるいは模造品によるリッツパーティー」の趣があって、なかなか楽しい。
リッツといえば、ヤマザキナビスコが製造販売を止めて、今はモンテリーズカンパニーが作っている。なんとなく全体に薄くなったというか(厚みではなくて、味の印象です)、リッチさが足りない気がしてならない。リッツの持つ祝祭感は、ヤマザキナビスコのルヴァンが継承している。
今のリッツは、海外で作られ100円ショップなどで売られている類似の品に近い。ちょっとだけ物足りない。
ちなみに香ばしさを増やすためにオーブントースターに入れると、ある瞬間に発火するので注意が必要。色が変わった、と思った時には焦げ始めていると考えたほうが安全。温める程度がよろしい。
そして「ハニー&バニラ」はそのまま食べるのが美味しいと思う。とりあえず今日は箱から出して、非加熱のまま食べた。

 

お題「お餅の食べ方」

 

*1:正確には、削り節を多めに入れた椀に熱湯を注いだだけ。削り節も食べちゃう。

冬休みの終わりと成人式

明日は1月最初の出勤日。
12月末に様々な懸案を放置していた気がするが、すっかり忘れてしまった。まあ、職場に行けば思い出すだろう。

 

今日はひたすらに家事をしていた。
ようやく模様替えが完了。といっても、棚をひとつ片付けて、新しい棚に物を移しただけ。今後、少しずつ改良していく。

成人の日はなんとなく相性が悪い。
個人経営のお店は臨時休業が多く(行きつけのお店は年末年始に頑張り、この連休に休む傾向がある)それじゃあファミレスかスタバで読書でも、と行ってみると、新成人や帰省した若者達が騒がしい。

昨日の夜には、工業高校の校門前に、派手な和服を着た人達が集っていた。ヤンキーだった人達は、卒業しても学校が大好きなのだ。
成人式も含めて、さっさと“式”や“地元の仲間”との繋がりから離れて自分の世界を深めていく人達と、こうしていつまでも“連れ”との関係を続ける人達と、二極化しているように思える。悲劇なのは、“式典”を主催する側の求める姿と、地元で式典に出たがる人達とがまるで合わないことだろう。これはもう、仕方がないことなのだ。学校と地元に興味を持ち続ける人達は、同時に“やんちゃ”を誇り、20代中盤で「自分も昔は悪だった」と語りたい人達なのだから。
工業高校の校門前で自撮りをしていた人達、30分後くらいに通りかかったら、警察のお世話になっていた。煙草のポイ捨てや違法駐車を咎められていたのだと推測。もしかすると、昨日今日辺りは彼らのような人達は“マークされていた”のかもしれない。

とはいえ、静岡県中部の新成人達は大人しいものである。
成人式の盛装も、特に女性の髪などは、かなり大人しくなったと美容院で聞いた。これもひたすら“盛って飾る”人達と、きちんとして見えるようにわざわざ(そのほうが高くつくとしても)控えめにする人達とで、二極分化しているとのこと。

そういえば先ほど、友人の姪から連絡が来た。
成人式の写真を送ってくれたのだった(ちょっと華やかなスーツだった)。
まだ中学生の頃に、少しだけ勉強を教えていた時期があった。あっという間に大人になってしまった。そして僕は、さらに老けた。
びっくりである。
何かお祝いを、と問うてみたところ、書籍が良いという。僕のセレクトで、新成人に相応しい1冊を、という注文。難しいが、ちょっと嬉しい。しばらく考えてみる。

 

さて後は、靴を少し手入れすれば、ほぼ問題無くこの年末年始の休暇を終えることができる。


引き続き、福岡・長崎旅行について情報募集中です。おすすめの場所やお土産などありましたら教えてください。

 

 

ぜんぜん関係無いけれど、友人に勧められたこの小説、面白かったー。あっという間に読み進められる。
もやっと何かが残る。
良い意味で、リトル・モアっぽい本でした。おすすめ。

往復書簡 初恋と不倫

往復書簡 初恋と不倫

 

 

「三重県立美術館 モダニストの日本美―石元泰博「桂」の系譜」と、津の老舗洋食屋さんと、それから美味しいコーヒーと。

昨日は三重県にいた。
一晩経って、なんとなく不思議に思う。車で3時間の距離だが(ちなみに2日間の総移動距離は550km,車の燃費は20.9km/Lだった)旅の翌日というのは何か馴染まないものがある。

その三重県では、友人宅に泊まらせてもらって、それから三重県立美術館の企画展に行ったのだった。

 

正直なところ、パンフレットや事前情報だけでは、強い興味を持てなかった。この友人達とならば面白い話ができるのではないか、という期待が無ければわざわざ津にまで行かなかっただろう。

僕のぼんやりとした予備知識としては、「かつて、西洋で「モダニズム建築」を推進していた人が、日本の建築、特に桂離宮を「これぞモダニズムなり」と激賞した。日本人はそれを受けて、自国の“すっきりした古い建物”を見直すようになった」くらいだろうか。

ここでパンフレットから企画展の概要を引用する。

サンフランシスコに生まれ、シカゴのインスティテュート・オヴ・デザイン(通称、ニュー・バウハウス)に学んだ写真家、石元泰博(いしもと・やすひろ1921-2012)は、1953、4年に桂離宮を撮影、1960年、建築家W・グロピウス、丹下健三との共著による写真集『KATSURA』を日米で出版し、内外から注目を集めました。これはモダニスト的な視点が日本の伝統美を捉えた代表的な作例と見なされます。

 日本の古典美と西洋モダニズムとの親和、類似を見る視点の系譜は、昭和初期にまでたどることができます。前衛画家、三岸好太郎は、モダニズムが究極にまで進んだなかに東洋的なものが現れるという認識を述べました。建築家ル・コルビュジエらのモダニズム建築が日本に紹介された時、日本の伝統建築との類似が指摘され、古建築が再評価されます。1933年に建築家ブルーノ・タウトが来日して桂離宮伊勢神宮を賛美し、大きな影響を与えたことは言うまでもありません。さらに長谷川三郎やイサム・ノグチといった造形作家も近代的な精神から日本の古典美を改めて評価しつつ自らの創作を行いました。

 本展では、伝統的な日本美をモダニストが再評価した系譜を作品や資料によってたどりつつ、そのひとつの到達点として石元の「桂」を位置づけ、このシリーズの代表的な作例50点を紹介します。

というわけで、その桂離宮を撮影した写真集(と写真家と、その周囲の人達)を紹介しつつ、それ以前の戦前から続くモダニズムと日本建築との関わりをずらずらっと紹介する展示。

なるほどー、とは思うが、よくわからない。
展示の最初のほうは、それぞれの時代の資料と解説文 を読んでも、それほど楽しくはなかった。そういう事も有ったんですね、くらいの感想。
それが中盤から、だんだん面白くなってくる。
現代のクールでモダンなあれこれ、雑誌の“建築特集”で並ぶ面々が登場する。そして、タイトルにある写真集「桂」の現物も見ることができるようになる。

美術展、というよりも博物館の特別展示みたいな面白さがあった。
というか、桂離宮の(あるいは他の日本建築の)さっぱりとしてクリーンな雰囲気を「おおモダニズムだ!」と言われて、その芸術的な素晴らしさや展望を語られても、正直なところぴんとこない。規格化された材質と工法があれば、日本だろうがモンゴルだろうがアステカだろうが、無駄の無いモダニズム的な意匠や思想は生じるのではないだろうか。たまたま西洋で発生したムーブメントのタイミングと、日本との交流が盛んになった時期がシンクロしたのでこうして語られるわけだが、あのごちゃっとした装飾過多のベトナムカンボジアでも、はっとするようなシンプルな造形を見つけることはできる。

とはいえ、そういう“時代のうねり”と、そこから強く影響を受けた建築デザインの巨匠達をこうして一連なりの展示として楽しめたのは、紛れもない有意義な時間だった。
というよりも、思いがけず楽しめてしまった。

以前行った「テオ・ヤンセン展」の時とは違い、ひっそりとした雰囲気。一般向けじゃないかもなあ、とは思う。
しかし行ってみると、きっと楽しめると思う。三重県に住んでいるのならば、ちょっと気になる程度の興味があるのなら、立ち寄って欲しい。良い展示でした。

三重県立美術館 モダニストの日本美―石元泰博「桂」の系譜

 

 

 

美術館のあとには昼食を。これも友人達のおすすめで、老舗の洋食屋さん「中津軒」へ。
この店のスペシャルという「メアベア」を注文。スペルは「Meyarbeyar」で、たぶん人名なのではないかと推測する(調べない)。スパゲッティーではなくてスパーゲット、バターではなくバタと表記してあるメニューでわかるように、とても古いお店なのだ。

メアベアというのはどういう料理か。
デミグラスソースあるいはハヤシライスのソース部分に、さらに玉葱と鶏肉と牛の薄切り肉を加え、玉子を落としてオーブンで焼いた美味しいもの、である。プラス何かが加えられているかもしれないが、大筋では合っているはず。
間違い無く美味しい。
僕は単品で注文したが、本来はパンやライスと楽しむものだろう。

しかしこの店、何を注文しても絶対に美味しいはずだ。近くの席で供されていたオムレツも、友人達が食べたランチセットも、本当に素晴らしく見えた。
スペシャルメニューのメアベアを注文したことに悔いは無いが、でももっと色々な種類のものを食べてみたい、ハムエッグからステーキまで制覇したくなる、そんなお店。

三重県に遊びに行って、いつも四日市菰野の周辺をぐるぐる回る。遠くて鈴鹿。それ以上は、遠出となってしまう。
だからこそ、こうして美術館や、その後のごはんを誘ってくれる友人には感謝している。津は面白い街です。自転車があれば散策も楽しい。

 

 

古地図で楽しむ三重 (爽BOOKS)

古地図で楽しむ三重 (爽BOOKS)

 

 

 

 

友人達とは「エジソン休憩所」なるコーヒー店にも行った。
農産物直売所の一角にある、という不思議な喫茶店というかカフェ。りんご箱で区切られた居心地の良い空間で、とびきり美味しいコーヒーを楽しむことができた。
Instagramその他で友人知人それから見知らぬ三重県民がこぞってこの店を褒めていたので、気にはなっていた。なるほど人気なのもわかる。
良い意味でマニアックなお店。ちなみに直売所の野菜も安かったけれど、さすがに旅の途中で葱や芋は買えない。

 

 

という感じの旅をしてきました。
夕方には菰野町まで行ったし、雑貨屋Noviでも文具などを買いこんで、おまけに帰りには御在所ICで赤福餅と抹茶のバリュー・セットも堪能してしまった。

今日は延々と「家のこと」を済ませて1日が終わってしまった。
寝坊して二度寝したせいもあって、部屋の模様替え(一昨日に購入したIKEAの棚を活用したい)が中途半端。この状態で寝ろというのか、と自分を責めつつ、今から寝ます。おやすみなさい。

 

 

 

帰ってきました(静岡へ)

無事帰宅。

 

昨晩は友人宅へ泊まらせてもらった。
恒例の三重県への旅はリゾート旅行みたいなもので、往復の運転時間はそこそこあるものの、心身ともに負担がまるでない。

友人達は歓迎してくれるし、観光のために迷うこともないし(なにしろ昔住んだ土地だ)、行きたいお店も決まっている。

しいて言えば、「せっかくだから」と立ち寄る場所に関係した疲労や面倒は避けられない点が、“旅の後”っぽい感じがする。

今回は愛知県のIKEAがそうだった。
いや、開店時間(9:00)の直後に入店した際は(確か9:20だった)店内もがらがらで、駐車場も良い位置に停めることができていた。
最初にフードコートで朝食を摂り、店内をぶらぶら歩いていたら、かなりの混雑に。
帰りに車を出す頃には、あちこちの臨時駐車場が満車で、帰る車までその渋滞に巻き込まれる状態となっていた。

 

それが昨日の疲労
今はそのIKEAで購入した棚を仮組みしている。組むのは簡単だが、模様替えも伴うため、後の作業は明日に行う。
棚なんてものは旅先で買うものではない。後部座席をしっかり占有していて、運転中にぎしぎしうるさいし、友人だって乗せられない。大昔にアンティークの椅子を旅行中に衝動買いした時も困った。車で埼玉のほうに行った時に、旅程の最初のほうでチャーチチェアを買って、延々と旅を共にしたのだった。一人旅、かつ自分の車で良かった。

 

 

今日は友人達と初日の出(個人的には今年最初の日の出だった)を見て、その後に美術館に行ったり、美味しいコーヒーを飲んで過ごした。細々とした買い物もしたし、絵本専門店にも寄れた。
気が向いたら、明日にその辺りのことを書こうと思う。

今日はもう寝る。
疲労よりも、生活リズムを整えるために、寝る。
長い連休もあと数日。今になって、やりたい事が増えてきた。

 

カフェ&喫茶―名古屋・愛知・岐阜・三重 (ゲインムック)

カフェ&喫茶―名古屋・愛知・岐阜・三重 (ゲインムック)

 
私のとっておき!カフェとスウィーツの本/愛知・岐阜・三重 V (2) (RK MOOK)

私のとっておき!カフェとスウィーツの本/愛知・岐阜・三重 V (2) (RK MOOK)

 

 

では出発(三重県へ)

予定通りに早起きして、朝ごはんを簡単に食べて(餅もおせち料理もあるので、とても楽)、身支度もして、さて出発、という状況。

ガソリンもほとんど満量。
道中で飲むお茶も買ってある。お茶にはカフェインも添加した(ブラックコーヒー1.5杯分)。
車に繋ぐiPodにはアルバム数枚分を追加済み。

準備万端。とはいえ、何か忘れている気がしてならない。
それがわかる頃には、三重県に到着するだろう。

どうかこの道中が無事でありますように。
フォースと共にあらんことを。

 

 

 

シンプルなスパゲティと遺跡の公園

ALLEE RESTAURANT

https://www.instagram.com/p/Bdg_1VjnzxU/

お昼ごはんを食べに静岡市葵区鷹匠の「ALLEE RESTAURANT」まで行ってきた。
1月の初日ということもあり、なかなかの繁盛ぶり。
今日は「厚切りベーコンとキャベツのクミン風味のスパゲティ」のランチセットを注文。
塩とオイルのシンプルなスパゲティなのだが、クミンの粒々が面白い効果を生んでいた。食べたことが無い味、とまで言うと大袈裟だが、とにかく美味しい。

 

 

登呂遺跡

登呂遺跡の公園を散歩しつつ、博物館ミュージアムショップで細々とした買い物をした。ついでに常設展まで観てしまう。
この公園、駐車料金を取らなければ、かなり立派な「市民の憩いの場」になると思うのだが。現状では、徒歩あるいは自転車圏内の人達が、小さな子供を連れてきたり、犬を散歩させているだけ。
子供の頃に遠足や課外学習で訪れたきり、という人も多いのではないか。

www.shizuoka-toromuseum.jp

安倍川餅

 

この公園に来たら、隣接する「もちの家」で一服するのが個人的なルールとなっている。土産物の「安倍川餅」の製造元である「やまだいち」社が経営する古民家風の甘味処。安倍川餅やぜんざい、それに手打ち蕎麦も食べることができる。

いつも迷った末に安倍川餅を注文する。今日もそうだった。
この時期だけお雑煮がメニューに載る。これがとても美味しいと噂に聞いたことがある。そもそも外食でお雑煮を食べた事が無いので想像するのが難しいが、お昼の時間帯だったら試してみたかった。

この店、なぜか店員が中年以上の(老眼鏡をかけた)男性ばかり。良い意味でマイペースな接客を、それぞれのおじさん、おじいさんが行っている。オノナツメの漫画にありそうな感じがするけれど、民芸風甘味処だとオノナツメ漫画っぽくないかもしれない。

 

芹沢銈介美術館

http://www.seribi.jp/111teshigoto%20top.jpg

そもそも公園に来た目的は、この美術館だった。
特別展の「手仕事の世界地図」を観た。
建物自体が大好きな美術館。今回は展示品も楽しかった。

 


芹沢銈介氏のコレクション、世界中の工芸品がずらりと並ぶ。「民芸」であることが基準なのだろうが、ただ面白いから買ったのではないか、と思えてくるアフリカの仮面なども混じっていて素晴らしい。
民芸活動の道楽的側面を満喫できた。

静岡市立芹沢銈介美術館

 

さて明日は三重県に遊びに行きます。
だから今日はもう寝ます。お風呂も入ったし、そろそろ髪も乾いた。
荷造りは10分で終わった。あとは読書をしながら寝るだけ。

 

藤枝周遊(レモンタルトとチャーシュー麺)

ぽっかりと暇な1日。
いやもちろんやるべきことは沢山あるのだが、どうにもやる気が起きない。

とりあえず買い物ついでに、海まで行く。
寒いのですぐに撤収。藤枝市のホームセンター「カインズ」で金具や文具を買いつつ、そのまま自転車であちこちを巡ってきた。

 

あきん亭 駿河

お昼は「あきん亭 駿河店」というラーメン屋さんで。
正月明け最初の営業日とのこと。

メニューは数種類、僕はたいてい普通のラーメンか、チャーシュー麺を注文する。今日はチャーシュー麺を選んだ。

https://www.instagram.com/p/Bdeh7hqnq8k/

 

あっさりしているが旨味も強い、スタンダードな醤油味。
出汁と醤油と脂の汁物には、どういうわけか胡椒が合う。特にこの店のラーメンは、テーブルに置いてあるギャバンの胡椒を振り入れると美味しい。

やや肉が重いというか、脂が気になるのはどうしてだろう。でも、肉っぽいものを堪能したい時は良い選択だと思う。今日は普通のラーメンでも良かったかもしれない(普通のラーメンでも、チャーシューは多め)。
いつも混んでいるお店だが、今日はすんなり座れた。
こういう店に、趣味っぽい自転車で訪れると、いかにもラーメンマニアか自転車マニアである。でももちろん、僕はラーメンマニアでも自転車マニアでもない。今年は何か、もっと一般的な、世間一般に言われるマニアらしい凝り方をしてみたいというのが、隠れた抱負なのだが。

 

 

Patisserie beaucoup beaucoup

https://www.instagram.com/p/Bdeto3fnlp5/

おやつは「ボクゥボクゥ」のレモンタルト。
この店のスタンダード。いつもショーケースで黄色く輝いている。
他のケーキももちろん魅力的。かなり迷い、迷ったのなら原点だと(ヨーダの幻影が示すとおりに)レモンタルトを選んだ。
カフェオレを飲み、レモンタルトを少しずつ食べる。なにしろ濃いレモン風味で、ちょっとずつ味わうといくらでも続けられる。
そして読書を進める。

 

 

のんびりした時間を過ごし、店を出ると、ちょうど夕方が始まる時刻になっていた。
これで今日はおしまい。明日からがんばる。

 

 


ちなみにきちんとした抱負は、無いです。しいて言えば、常に抱負を考え続けることが今年もまた自身の姿勢といえるかもしれません。
元よりスローガンの類は苦手だし、今年だから何かを、という目標を1月に決めるのもライフスタイルに沿っていないから、正月に抱負を…と言われても困ってしまう。抱負なんて無くても生きていけます。

 

今週のお題「2018年の抱負」

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