パンクとミズウオ

台風が去ったあとの海岸に行ってみた。
堤防沿いの道路を自転車で走る。

STRIDA(ストライダ) 折りたたみ自転車 16インチ シングルスピード STRIDA LT アルミフレーム MATT BLACK 34963

20分ほど走ったところで、タイヤがパンクしてしまった。
ルアーというのかベイトというのか、針がついた疑似餌を引っ掛けてしまったのだ。かなり太い三つ叉の針で、しかも返しが付いている。自転車のタイヤを貫通するなんてこともあるのだ。針がちょうど立った状態だったのか、溝にでもはまって固定されていたのか。

パンク修理をしている時は、運が悪いと思っていた。
でも、よくよく考えると、この針を捨てた人が悪い。繰り返すが、タイヤを傷つけるほどの針なのだ。人だって傷つける。

釣り人の多い道には、こういう釣り道具の残骸がたくさん落ちている。見る度に残念に思う。

https://www.instagram.com/p/BZLHpHiHLsW/

 

そういうマナーの話とは別に、釣り・フィッシング趣味に関しては思うところがある。
僕は、釣り人の車や道具やブランドの謳う「自然と寄り添い、魚と真剣勝負しています、自分達は海と川の理解者です」みたいな言葉を信用していない(四輪駆動車のスペアタイヤカバーや、リアウインドウに貼るステッカーには、そういう英文ポエムが書かれている)。
別に今日の出来事があったから、というわけではなくて、以前からそう考えているのだ。
自分も釣りを楽しむことがあるけれど、あれは基本的に「命をもてあそぶ」からこその娯楽なのだ。ミートフィッシャーでもスポーツフィッシャーでも、それは変わらない。魚にも自然にも、まるで寄り添っていないし、人間側が圧倒的に有利なのだ。別にアウトドアブランドや釣り道具に添えられた言葉が釣り人の認識そのままではないにしろ、そういう認識があれば、自ずと自分を飾るものや行動も変わるのではないか、そう考える。
これは、真剣かどうか、とは違うレイヤーの問題なのだとも思う。
そして、「命をもてあそぶ愉しさ」を自覚したうえで、人は魚を釣る行為を楽しめるはずだ。少なくとも大人の趣味というのは、そういうものだろう。

マナーとは別、と書いたものの、やはり釣り人達が、自分達の立ち位置を見つめ直せない限り、ゴミは放置するし針や糸の行く末だって気にしないままだろう。身を飾るものは、心の外形であり、行動に繋がるのだから。

登山だってキャンプだって、それからカヌーだって、昔に比べたらずいぶん環境に対して配慮するようになった。
というか、まず「自分達は侵略する側だ」という前提が常識となっている。
釣りに関しては、どうにもその認識が足りないまま今に至っている、ような気がしてならない。

 

パンクはあっという間に直せたが(こういう時、片持ちフォークは本当に便利)空気入れは車のトランクにある。というわけで、自転車は折り畳んで転がして歩く。
なにしろ暑いし、けっこうな距離を歩いた。つい、そんなことをぐるぐる考えてしまう。

 

 

 

 

 

そういえば、自転車をとりあえず車に戻したあとに、砂浜に下りたところ、ミズウオの死骸を見つけたのだった。
写真は撮っていない。
たぶん2尾ぶん、かなり傷んでいたが、立派な頭部はそのままだった。いつか食べてみたい魚。鍋にすると溶ける、と本には書いてあった。
それ以外にも、ちょっと見馴れない、鰺や鯖や鯛のような、いわゆる子供が描く“さかなのかたち”から外れた魚がたくさん打ち上げられていた。さすが駿河湾

波打ち際は怖くて近寄れなかったが、魚の死骸だけならばかなり陸寄りにあったから大丈夫。カモメやカラスにとっては臨時のご馳走だろう。

麦飯に粒餡and黒糖きな粉かき氷

友人宅へ遊びに行ってきた。
久しぶりに会うのだが、いつの間にか妊婦になっていた。
妊婦さんへの手土産は何が良いのか、としばし考え、よくわからないので聞いてみたところ、「しずてつストア(スーパーマーケット)で売っている粒餡」という、妙に具体的な回答が。お惣菜コーナーに置いてあるとのこと。

その粒餡を手に入れ、ついでに手土産らしい果物(梨と葡萄)も用意。

健康そうで何より。
粒餡は、「麦飯に乗せて食べる」という。
なにそれ不思議で美味しそう、と作り方を聞いてきた。

  1. 押し麦をできるだけ多めに入れた麦飯を炊く。
  2. 平皿に麦飯を盛り、粒餡をどさっと乗せる。
  3. 甘くないきな粉をふりかける。好みで白砂糖を添える。
  4. 食べる。

 原始のぼた餅、と呼びたい。
地方によっては丸めないぼた餅、おはぎもある(重箱に層状に詰める)。味が想像できるけれど、麦飯の素朴さは合うと思う。創作メニューというからすごい。

白砂糖がきな粉と別、というあたりが静岡県らしさか。安倍川餅をお店で食べると、そういうスタイルが多い。

麦飯は多すぎるとまとまりが無くなるし、普段の食事にた使いづらくなってしまう。ただし多めに炊いて冷凍保存し、たまに白米のごはんに混ぜると、上手い具合に消費できるから大丈夫、だそうだ。

興味はあるが、自分でわざわざ作らない気がする。そういうタイプの食事というかおやつ。でも美味しそうだ。

 

 

榮太樓 ゆであずき 200g×3個

榮太樓 ゆであずき 200g×3個

 

 

 

 

https://www.instagram.com/p/BZI48jlnY-I/

その、餡ときな粉の事が頭に残っていたのだろう。
帰りにたまたま立ち寄ったかき氷店(たぶん今月後半には本来の鯛焼き店に戻る)で注文したのが、「黒糖きな粉」かき氷だった。

今年最後のかき氷かもしれない。
今日はまるで暑くなかったけれど、これくらいの気温のほうが、かき氷は食べやすい。涼を得たいだけならば、エアコンがある時代だ。

 

 

 

映像研には手を出すな! 2 (ビッグコミックス)

まるで関係無いけれど、「映像研には手を出すな」がめっぽう面白いです。あー思い当たるー!みたいな台詞が2ページに1回の頻度で登場する。良い漫画。子供の頃、ノートに自分の世界を描いていた人におすすめ。

 

映像研には手を出すな! 2 (ビッグコミックス)

映像研には手を出すな! 2 (ビッグコミックス)

 
映像研には手を出すな!(1) (ビッグコミックス)

映像研には手を出すな!(1) (ビッグコミックス)

 

 

 

雨の日のダブル・チーズケーキ

雨の日は、街に行きづらい。
晴れていれば、河川敷や町外れの駐車場に車を停めて、自転車に乗り換えて街まで走る。運動にもなるし、駐車料金の節約にもなる。
特に土日は、中心街の駐車場が高くなるから、無目的な散策はなんだか勿体ない気がして、控える傾向にある。
もちろん、移動の度に傘を差す煩わしさなど、雨が降ると面倒なことばかり考えてしまうのも、つい足が遠のく理由だ。

しかしそういう時に限って、用事として街に行く必要が生じるのだ。
例えば大きな書店でしか手に入らない本の発売日とか、誰かに会うとか、それから今日のように、東急ハンズで革を買うとか。

 

静岡市東急ハンズは、私鉄(静岡鉄道)の駅ビルに入っている。
1フロアの一角だけ、それほど広くはない。工作材料を買うには正直物足りない。
しかしなにしろ田舎なので、ここでしか買えないものもいくつかあるのだった。
ネット通販だと数日かかるし、実物は見てみたい。そして明日以降の荒天を考えると、宅配業者さんに小さな荷物で無理をさせるのも心苦しい。だから、今日は頑張って出かけた。

 

今日のように天気が悪い日は、駅ビルの駐車場を使う。
数千円の買い物で、駐車料が割り引きされるから、ちょうどいいのだ。駅ビルの場合、土日は1時間で400円の料金、店内での2000円購入で1時間分が無料となる。*1家の買い物をすれば2000円なんてあっという間だが、趣味のものだけでは微妙に足りない状況も多い。というか、安いちまちまっとしたものばかり買うのだ、ここでは。
東急ハンズで革の道具や材料を買って、ついでに書店(ジュンク堂)でも本を買えば、とりあえず駐車料サービスの下限金額には届く。だから、急いで買い揃える必要の無い、書籍とアウトドア用品とレザークラフト用品は、こういう機会に買うことにしている。そのためのリストもスマホに整備してあるくらいだ。
逆に、この駅ビルや東急ハンズに、わざわざ買い物のためだけに行く事のほうが少ない。

 

東急ハンズの本

東急ハンズの本

 

 

今日は珍しく、特定の革を買いに、それだけのために、その駅ビルに行ってきた。
革といっても安い端切れ。ただ、他では見かけない風合いと仕上げで、どうしても必要だったのだ。明日からの大雨に備え、家でやる手仕事の材料として揃えておきたい。
端切れ1枚では上記の駐車料サービスに満たない。だから、他の物も色々と購入した。“せっかく来たのだから”というよくわからない心理もあって(おそらく悪魔のささやきだろう)、革だけでも予定の2倍、それ以外にも書籍や文房具も買ってしまった。さらに言うと、ズボンと長袖シャツも買った。

 

そんな風に思いがけず手に入れた(?)無料の駐車時間を活用すべく、おやつを食べにMARIATHANKまで歩く。


今日は涼しいから、お茶は温かいものを。
ケーキはこの店の定番、「ダブル・チーズケーキ」を選んだ。

ベイクドチーズケーキにレアチーズケーキが載っていて、全体的にはさっぱりしたケーキ。なるほどスペシャリテ、と納得の美味しさ。静岡中部でケーキ好きが集まって話をすると、「MARIATHANKのダブル・チーズケーキ」をみんな知っている。
この店ではケーキ2種を半分ずつ注文するセットもある。このダブル・チーズケーキを「核」にもうひとつを選ぶスタイルも有効だと思う。僕はたっぷり食べたいので、基本的に単品で頼む。

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とにかく目的の買い物をして、追加の散在をして、ケーキと紅茶を楽しんで、そういう土曜日だった。
そして買ったものは、今も部屋に放置してある。買い物だけで満足して、今日は手を付ける気分ではなくなってしまった。

 

海のふた (中公文庫)

海のふた (中公文庫)

 

 

では寝ます。
外は強い雨。てっきり夜中に台風が来るのだと思って、さきほど庭の多肉植物達を非難させたのだが、台風は明日以降に通過するのだった。まあいいや。とにかく眠い。おやすみなさい。

 

 

*1:街の規模からすると静岡市は駐車料金が割高だと思うが、ここはまだ良心的。市街地の駐車料問題は、また別の話としていつか書きたい。

映画『エイリアン:コヴェナント』



映画『エイリアン:コヴェナント』を観た。
前作の『プロメテウス』がなんとなく消化不良で、それに比べると面白い。きちんと「エイリアン」だった。
『プロメテウス』は問題作だったが、こちらはきちんと娯楽SF作品として形になっている。

 

メインビジュアルと主役を担うヒロインよりも、そしてエイリアンよりも、お話の中心はアンドロイドのデヴィッドさん。前作から引き続き大活躍。



例によって例の如く、今回も登場人物の行動が雑である。エイリアン・サーガは各人がきちんと専門家らしく動き、ハイテク機器をまともに駆使するだけでお話が止まってしまう(そして哀れなエイリアンは殲滅される)のだが、それにしても、である。
新しい惑星だ!どうやら呼吸できる大気組成だ!よっしゃ降りよう、って生身でその日のうちに降りて、体調が悪くなってからあたふたするなんて、現代人たる僕の目からしても素人っぽい。
今作では、粘液がどろっと滴っているのを指で掬って「なんだこりゃ?まあいいや先を急ごう」という定番のシーンこそ無かったものの、全般的にガラパゴス諸島に上陸する観光客以下の気配りの無さで、やっぱり興醒めではある。日本の作品ならば、雑に行動できる理由や設定を何かしら盛り込むところなのだが(士郎正宗作品だったら欄外に書くし、最近のアニメならモニタ表示に凝るところだ)これはお国柄か、それとも雑さも含めてエイリアン・サーガなのか。

そういう意味では、賢くて強い黒幕的な人が待ち構えている、という今回の状況はいくぶんその不自然さを薄れさせていて有効だったかもしれない。

 

『プロメテウス』よりもテンポは速め。もう少し丁寧にじわっと怖くしても良さそうなのだが、シリーズものとしての配慮があるのだろうか。あまりに王道の展開で、先が読めるのも困りもの。

ともあれこれで、『プロメテウス』から続いて『エイリアン1』に繋がる前日譚はひとまず終わり、次は別の惑星と人々(今回の主人公たるジャネットダニエルズ博士は活躍するのだろうか?)のお話になるわけで、そういう分岐点かつシリーズ物としての“らしさ”も盛り込めたのだから、僕は満足。
ファンまたは興味がある人は観ておいて損はない、と思う。
『プロメテウス』の内容を把握していないと面白さ半減。しかし普通に怖いゴア映画として楽しめるのではないか。


怖くて強いエイリアンは登場するものの、お話の根っこは「エンジニア」と「種の起源」 ということで、昔の単純明快なエイリアンシリーズを期待した人は、がっかりするかもしれない。とはいえ、あれも3から4へと続くうちに変な感じになってしまったわけで、あれに比べればホラーとSFが良いバランスだと僕は思う。

 

 

NBK かけはり器 F2-71 

 

まるで関係無いけれど、今日はゴミ捨て場に「かけはり」が17個並んで捨ててあって、町内会のゴミ当番の人達が困っていた。
事件性はおそらく無いが、なんとなく異常。
しかし「17個のかけはりを見る」なんて経験、完全に想定外だ。なんとなく、現実が歪む感覚があった。
あれはどうなったのだろう。まさか貰って帰るわけにもいかないし、気になるけれどどうにもならない小さな不条理だった。

 

KIYOHARA おしゃべりな小間物たち かけはり KOM-141

KIYOHARA おしゃべりな小間物たち かけはり KOM-141

 
サンアミカ かけはり SAN-529

サンアミカ かけはり SAN-529

 

 

北街道の美味しいもの:「9月のごはん」と「チーズケーキ」

お昼ごはんを食べに「つきさむ」へ行ってきた。
正確には、自転車で静岡市の北街道周辺を散策中に「つきさむ」近くで正午になったので、それではせっかくだからと寄ることにしたのだ。

到着した12:20過ぎだと、この店は混んでいて、待つことが多い。休日ならば、そろそろ売り切れ状態となるだろう。人気店なのだ。
今日も10分くらいは待たされた。天気は良いし、苦ではないが、空腹ではある。僕の後で、昼食メニューの「9月のごはん」は売り切れとなった。

https://www.instagram.com/p/BZAekv0nwXD/

今日の「9月のごはん」は以下の通り。

  • 車麩の唐揚げ
  • さつま芋サラダ
  • 豆腐
  • 切り干しマリネ
  • サラダ
  • ごはんと味噌汁

食後にはマロンクリーム・ロールケーキとコーヒー。

https://www.instagram.com/p/BZAfeMCHDyP/

車麩も豆腐も美味しかったが、個人的には切り干しマリネが良かった。
ちょっとハーブを効かせたマリネ液に切り干し大根を漬けたもの、だと推測する。レーズンが入っていたのが面白い。
これは真似をしたい味。でも、家で作ると山盛り食べてしまいそう。たぶん、ちまっとした量が良いのだと思うのだが、でもとにかく美味しかった。

さつま芋サラダは丸まっているサラダの中にゼリー状のドレッシング的な何かが仕込まれていた。これは、おもてなし料理に使えそう。

どうしてか、「つきさむ」の料理は、自分の生活で応用したくなる。家に人を招いて料理を振る舞うなんて事態はほとんど無いのに。

tsukisamu6.exblog.jp

 

 

 

午後は、友人宅で車を改造してきた。
改造といっても荷台にラックを設置しただけで、作業自体は1時間足らず。車そのものは穴も開けていない。

友人の車、ルノーカングーは、荷室がとても大きい。ベビーカーも楽々入るサイズだが、やや持てあまし気味。今回の依頼はベビーカーを納めた状態でその下に収納空間を確保したい、というもの。
趣味の道具や、車の手入れに使う道具、その他いつも使うものを保管した状態で、ベビーカーを出し入れするかたち。
1×4材をさらに半分に切った(つまり1×2材)細いフレームを組み合わせ、カングーの荷室を底上げする形ではしご状の構造を作る。半分はオープン構造、ベビーカーが乗る部分は合板とクッション材(アウトドア用のマット)を敷いてみた。ベビーカーは乗せただけでも大丈夫だが、固定には自転車に使うようなゴムロープを使う。
底上げした部分には無印良品ポリプロピレン製引き出しをセットできる。
全体の固定は、荷室に最初からあったボルトを活用。この辺り、業務用車両らしい気配りが感じられる。
最初は塩ビフレームを使おうかと考えていた。先日のテオ・ヤンセン展の影響。しかし木のほうが風合いが良さそうで、設計変更は良い決断だと思う。簡易的なオイル仕上げだけをしてみた。

コンセプト自体は、実は自分の車でやろうと考えていたものの応用。僕の場合は折りたたみ自転車を乗せた状態で、その下に荷物置き場を確保したかった。トランクが狭いうえに、構造に凝りすぎて頓挫している。

 

 

2代目カングー・ノート (オリジナル・パンフレット・シリーズ)

2代目カングー・ノート (オリジナル・パンフレット・シリーズ)

 
ルノー・カングー (エンスーCARガイド)

ルノー・カングー (エンスーCARガイド)

 

 

おやつは再び単独行動。
先日行って気に入った「Pappus」で、カフェオレとチーズケーキを楽しんできた。

https://www.instagram.com/p/BZArB7gn2fg/

どちらも美味しい。
外は快晴。とても静かで、のんびりした空気。読書が捗る。
焼き菓子をいくつか買った。

 

 

 

不可能立体工作アート トリックミュージアム No.? 上が一直線の4本柱

不可能立体工作アート トリックミュージアム No.? 上が一直線の4本柱

 

 

 

OKストアまたはKOマート

県外に住む、歳の離れた友人から久しぶりに連絡があった。

  1. KOマートの「くるみパン」がめっちゃ美味しい、らしい。
  2. 自分は食べたことがない。
  3. あなたの家の近くにあったよね。
  4. 買って食べてみて。
  5. そしてクール宅急便で送って。(着払い可)

という内容。
ちょうどスーパーマーケットに行く用事があったので、近所でもないけれどKOマートに行ってみた。

安くて、でもくるみたっぷりでめっちゃ美味しい、そういうくるみパンは見つからない。というか、説明にあった店内ベーカリーが存在しない。

とりあえず必要なものを購入し、文章を読み直し、そしてWeb検索を何度か行う。
看板を見上げ、ああなるほど僕がいるのはKOマートなのだな、と確認する。

くるみパンが話題なのは、「OKストア」だった。
友人が(僕の家の近くに)あると思っていたのは、「KOマート」だ。

OKストアは静岡県に(たぶん)存在しない。だから、話題の、めっちゃ美味しい、Webで話題の、くるみパンも、購入できない。
友人は結婚して他県に嫁いだ。もう数年経っているから、記憶違いというか勘違いが発生したのだと推測する。

残念なことだ。
でも、KOマートも素敵なスーパーマーケットだと思う。
静岡県中部、志太榛原方面では「キャラが立って」いるチェーンと認識している。
くるみパンは凡庸だが、普通のスーパーマーケットには無い、ちょっと変わった食品が多い。高級スーパーでもないのに(僕が行くお店はクレジットカードが使えない)、黴付けしたサラミとか他県の銘菓が置いてある。クラフトビールだって並んでいるし、どういうわけか近所の個人経営ベーカリーのパンも入荷する。ちょっと浮かれた買い物を日常生活で行うには最適のお店だと思う。
今日だって、うっかり「みすず飴」を買ってしまった。

 

みすず飴角袋

みすず飴角袋

 

 

 

KOマート、最近は輸入食品店的なお洒落ショップや、カレー店なども展開し始めた。


しかしカレー店に関しては、藤枝駅前のお店はとても美味しくて文句が無いけれど、もう一つのお店(説明しづらい所にある、『E→Fカレー2号店』で検索してみてください)は接客がちょっとアレでした。ぴかぴかの店内やメニューの文章も、もう少し頑張ってほしい。例が挙げづらいが、居酒屋が始めたバル(和風バル!)、家具屋の雑貨屋、建築会社の手がけるカフェ、みたいな駄目っぽさがある。
接客に関してはたぶん良くなるだろう。しかしメニューや店内デザインに漂う、「お洒落インドカレー店を目指すのにこれは駄目でしょう」なものは、そう簡単には修正できないと思う。というわけで、僕は再訪するならば、藤枝駅北口前のお店に行きます。

 

つまり今日は、「くるみパンが買えなかった」そして「初めて行ったカレー店が、ちょっとなんだかアレでした」という日だった。
それ以外は特記すべきこと無し。平穏で温暖で孤独な水曜日。
実はちょっと、その話題のめっちゃ美味しいくるみパンが食べたくなってしまっている。いつか手に入ることを夢見て、今日は日記を閉じようと思う。

 

世界美食探究 アメリカ産 クルミハーフ 生(殻無し) 1kg

世界美食探究 アメリカ産 クルミハーフ 生(殻無し) 1kg

 

 

 

ベビーオイル・博物館・ホットケーキ

ベビーオイルでシール剥がし

工作用に買ったプラスチック容器。シールを剥がしたらべたべたした糊が残ってしまった。
シール剥がし用のスプレーは持っているが、溶剤成分が容器を溶かしそうで使いたくない。オイル系のシール剥がし液が無いかなあ、とぼんやり考えて、ベビーオイルに辿り着いた。

試してみたら、とてもよく落ちる。
ペーパータオルにたっぷりめに取り、塗りつけてしばらく置くと、糊が柔らかくなる。しっかり拭き取ってから、また新しい紙と油で仕上げ拭き。その後、ティッシュで油分を取り除く。

石鹸で洗えば油はしっかり落ちるのだろう。しかしうっすら残った油分が、プラスチックを半艶仕上げに見せているので、今日のところは洗わずにそのまま使う。ベビーオイルだから、きちんと拭けばべたつくことも無い。
てかてかしたプラスチック製品にシリコンオイルなどを塗り込む仕上げを知っているが(僕も自転車には施している)それと似た感じ。

ベビーオイル、便利だ。
親戚の子供が泊まりに来た時用に買って忘れ去られたものを(彼はもうベビーではないし、乾燥肌でもない)工作その他用に確保してあった。腐るものでもないうえに、わりと使う局面がある。
木に塗れば控えめのオイル仕上げになる。無臭かつ食品グレードの潤滑剤にも使える。プラスチックを侵さないから、とりあえず塗れば滑りが良くなる。
油性の汚れを溶かすのに使える。サラダ油などよりさらっとして無色無臭なのがいい。
そして今日判明したように、シール剥がしにも使える。
とりあえず1本あると便利。たまに使うのならば、プッシュ式より蓋式のほうが良い気がする。

 

ジョンソン ベビーオイル 無香料 300mL

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ジョンソン ベビーオイル 無香料 125ml

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博物館

静岡市にいつの間にかできていた県立の博物館「ふじのくに地球環境史ミュージアム」に行ってみた。いや、完成は知っていたが、大々的なイベントもなく、いつもの税金活用静岡万歳施設(婉曲な表現)だと思って放置していたのだ。友人知人に聞いても、美術館や博物館が好きな人でも、ここはよくわからない、と言う。なんとなくアナウンスが下手な印象。

先日、パンフレットを手に入れた。きちんと読んでみると、錚々たるメンバーが参加している。廃校になった高校を活用している、というのも面白そう。

 

 

というわけで、夕方に行ってみる。
案内表示は最小限、住宅地や山の道を通って行く。僕は場所を知っていたから良いが(元は静岡南高校、何度か行った記憶がある)、場所を知らなければ不安になると思う。

展示は、いわゆるエコロジーとかサスティナブルみたいな真面目な「環境」と、郷土の自然がミックスされた感じ。

前者は、普段から興味を持って本やその他の情報に触れている人には物足りないかもしれない。ただし、1日に何度か専門家の講義というか20分ほどのレクチャーがあって、僕も1回参加したのだけれど、これは本当に懇切丁寧で良かった。展示だけだとお行儀が良すぎてしまう環境ネタだが、講義では具体的にわかりやすく示してくれて、楽しい。このお話だけでも、来た甲斐があったというもの。平日の夕方だからか、参加者は僕だけだったが、これ、大人数で聞いたらまた楽しいかもしれない。

 

自然分野は、時代ごとの変化と今との比較、進化とはどういうものか、といった小難しい(僕は大好物)テーマを、各部屋ごとに工夫をこらした展示で楽しむことができる。


例えば「生物の共通点と相違点を骨から見出そう」では、みんな素通りするだろう。ここでは、本物の骨格標本が、教室というスタイルで(つまり席ごとに、魚類から両生類、最後はヒトまで)まるで授業中のように並んでいるのだ。どうしてこの並び方なのか、とか、この骨が別の生き物ではこう対応するのか、なんて様々な発見が出来る。

そう、この博物館は、元は学校だったのだ。だから展示什器も、あの木とスチールの机や椅子だったり、美術室のスツールだったり、それから黒板などもそのまま使っていたりと、面白い。でも古いビルをそのまま使うイベントみたいな手作り感ではなくて、しっかりデザイナーの手が入っていて、良いバランス。

ちびっ子を遊ばせておくエリアは木の玩具が山盛り、図鑑カフェなる喫茶と読書の部屋も居心地が良さそう。なぜかミュージアムショップというより、地元のお菓子やお茶屋とアウトドアグッズのお店が入っていたりと変なところもあるけれど、地味ながらも見どころが多い、いかにも新世代の地域博物館といった施設でした。

 

 

特別展は掛川市の化石について。
これもなかなかしっかりしていて、化石愛好家のコレクションをただ並べるだけではなく、ざくざく層になって出土した貝の化石は本当にずらっと並べていて、パネル1枚で済ませてしまえる「量」をわかりやすく見せているあたり、感心してしまう。
その愛好家の変なポエムというか都々逸じみた貼り紙は、余計だったと思うけれど。

 

もう一つの特別展、アンモナイトの化石も素敵でした。大きいのがちびっ子には人気。ちょっと写っているのが、僕の足先。

 

 

これは買った本。ミュージアムではなくて、帰りに寄った書店で。持っていたのだが、人にあげてしまったので買い直し。博物館は関係無いです。

 

 

つきさむのホットケーキ

https://www.instagram.com/p/BY7iKBpnzhA/

おやつは「つきさむ」で、コーヒーとホットケーキ。
やはり僕にとって、ここのホットケーキは至高にして基本。迷ったらホットケーキ、という姿勢でも後悔はない。最近は平日にケーキを用意しないようで、だから今日は迷う余地もなくホットケーキを選択。

テーブルに届いたお皿を見た時は、「バターにメイプルシロップだけ。なんだか普通だー、ジャムとかコンポートはー?」と思ったが(たぶん声に出してはいない)、食べてみたら添えられた生クリームがラム酒風味で、味の変化という点もしっかり工夫されていたのだった。というか、ラム酒とバターとメイプルシロップと生クリームは、合う。
思わず帰宅時に、生クリームとラム酒を買ってしまった。明日、泡立てて、ラム酒風味の生クリームを作ろうと目論んでいる。

tsukisamu6.exblog.jp

映画「ダンケルク」と鷹匠の四川京



戦争映画の「ダンケルク」を観てきた。
素敵でも楽しくもないけれど、良い映画だと思う。

何しろ映像がすごい。昔、「プライベートライアン」の冒頭10分くらいで度肝を抜かれたものだが、最近の第二次世界大戦映画では、あれ以上のクオリティが当たり前になっている。昔だって良い戦争映画はたくさんあったけれど、こと映像の質だけで言えば、高ければ高いほど良い。
今日は重低音を強調した上映ということだったが、これも無闇に大音響だった数年間のそれに比べると、お腹に響く感覚はすごいのに音はきちんと聞き取れる調整がされていて、簡易版4DXみたいで良かった。

ストーリーとしては、あのダンケルク撤退戦、フランスに出兵したイギリス軍がドイツ軍に押し返されて(敗残兵として)本土に帰る際のあれこれを描く。
海岸で帰りの船を待つ兵士の絶望、イギリスから海峡を渡る観光船の老船長の矜持と決意、ある戦闘機乗りの戦い。
同じ出来事を視点をずらしてみる、といった時系列を工夫したところが斬新なのだろうか。同行者はわかりづらいと言っていて、僕も気付くまでは変な感じだった。

映像は立派。立派すぎて、前の席の人達は小さく悲鳴を上げていた。これは少し前に観た「ハクソー・リッジ」でもあったのだけれど、映像が真に迫りすぎていて、観ていて辛い人も最近の作品では多くなってきた。
そんな立派な、豪華とも言っていい作品なのに(なのに?)、ほとんどヒーロー不在という作品でもある。
かなり頑張った人でもあっけなく死ぬし、誇り高き兵士が同時にずるさも持つ。まるで戦局に関係の無い場所と状況で、うっかり死ぬことだってある。だからこそ戦争は怖い、と僕などは考えてしまうし、でもそれだけではない感動もあるのだから、戦争映画というのは不思議なのだ。

英国産紅茶 Tregothnan (トレゴスナン) チャーチルズ・ファイネスト 紅茶 10ティーバッグ [並行輸入品]

基本的にイギリス軍のお話だから、紅茶がやたらと登場する。
水色の濃い、熱い紅茶。とにかく兵士は紅茶を飲む。救助された、拠点に戻った、本土に帰りついた、そういう時はとりあえず紅茶。それからジャムをたっぷり塗ったトースト。美味そうではないものの、なんだか気になる“映画の食事”だ。
帰宅してから、それほど飲みたくもないのに紅茶を淹れてしまった。

 

ダンケルク (ハーパーBOOKS)

ダンケルク (ハーパーBOOKS)

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クリストファー・ノーランの嘘  思想で読む映画論

クリストファー・ノーランの嘘 思想で読む映画論

 

 

まるで映画とは関係無く、昼食は中華料理の「四川京」で「豚もつラーメンのランチ」を食べた。ごはん少なめ。
ここは火鍋が有名で、夜には宴会やお食事会もできる。
その火鍋に似た辛い味付けのラーメンだった。モツなんて本当に特徴の無い、自分でも作れそうな感じ。しかしスープでプロの味になっている。
友達の食べた「果実と鶏肉の炒めものランチ」も、なんだか美味しそう。「果実〜」は、カシューナッツと鶏肉の炒め物。
昼時に行ったのは初めて。近所の勤め人で混み合っていたけれど、店内が広くて全体的に落ち着いていて、珍しい雰囲気だった。

 

野菜の甘み、プリンの甘味。

野菜の甘み

友達と会食。
山奥の民家改造カフェ、みたいなところに行った。
大きなテーブルに全てのお客さんが座るスタイル。いわゆるオーガニックでロハスナチュラルで手作り志向のお店なのだが、素人が夢だけで推進しているというのか、あまり上手く“回転”していない。そのしわ寄せが客側に伝わるのが困りもの。同じ頃に入店したのに、僕が食べ終わる頃に汁物とごはんだけしか届いていないグループもあった。なにしろ同じテーブルだから、こういうのは目立つ。

でもひとつ面白いことがあった。
焼いた野菜(茄子とカボチャとズッキーニとオクラ)が、なんだかとても甘かったのだ。僕は野菜の甘みがそれほど好きではないから、たぶん敏感なほうだが、いわゆる“野菜の甘み”とも違う気がした。でもメニューにも「本物の野菜は甘い」みたいなことが(やけに抑揚のある筆書きで)書かれていたから、そういうものかな、と思って食べた。
隣に座った人は、お店の人に質問していた。
「本当に甘いんですね。わたし初めてです、こんな甘い焼き野菜!」
それに対するスタッフの返答、
「ええ、砂糖水をかけて焼くんです。きび砂糖の。焦げやすいんですよー」
へー、って思った。
質問した人は、ちょっと複雑な声を出していた。
こういうお店で、砂糖をかけて焼くというのは、たぶん珍しいし、ある種の冒涜に当たる気がする。
僕なんかは、きび砂糖だろうが、てん菜糖だろうが、主成分は同じで、しかもばっちり有機物だからオーガニックでいいじゃないか、と思うのだけれど、そういうものを求めない人のほうが多い気がする。素のまま、を尊ぶ人達だからこそ、民家改造で麻布とドライフラワーと古い琺瑯容器を使う店を好むのではないか。
とにかく、お店の人が悪びれないで語った、というところが良かった。
電子レンジの電磁波がガンの原因、みたいなトンデモ本を置くお店にも、小さな変化(変異?)が色々あるのだ。今のところはばたばたした残念なお店だが(だから店名は秘す)、こういう人達が突破口を開くのではないだろうか。難の突破口?と聞かれると答えづらいのだが、数年後には砂糖水を塗ったズッキーニがナチュラルフードになっているかもしれない。
進化は変異の積み重ねである。大切なことだ。

 

 

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

 

 

素数ゼミの謎

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スマートフォンの使用開始

先日購入したスマートフォンHUAWEI Mate9」は、さんざん書いたように、「新しいデジタル機器を導入した時のわくわく感」に欠ける。外観が似ていて、OSだって同じAndroid、しかも更新の理由が故障による買い換えである。
でもまあ、ぽちぽちと様々な設定やカスタマイズを進め、日常使用に不自由しない状態になった。
今日は初めて外に持ち出した。
昨晩、さんざん使って、1回も充電せず、今日だってそれなりに使用したのに、電池残量がまだ半分以上残っている。使い勝手を犠牲にするようなユーティリティや設定は、まるでしていないのに、だ。
まあ、正当な進歩と言ってしまえばその通りなのだが、ようやく新型であることを実感できたので、ちょっと嬉しい。

あまりに見た目が同じだから、画面構成は変えてみた。壁紙とかアイコンとか、ちまちまっとシンプルに。がちがちにカスタマイズ、は嫌だから、あえて中途半端に。こういうのは凝り出すときりがないし、凝っても格好良くはならないので、時間を区切るのが大切。僕はとりあえず15分で終わらせた。

 

 

 

プリン

そしてMate9はダブルレンズの(しかもLeica監修)カメラが付いていて「ワイドアパーチャ」なる機能が使える。要は撮った後でも被写界深度が操作できる機能。後で操作できる事よりも、スマホの小さなカメラでボケ味のある撮影ができるのが面白いし嬉しい。
というわけで、撮ってみた。

https://www.instagram.com/p/BY2nvtKnYlT/

これはおやつに食べた、プリン。
藤枝市にある「珈琲の坩堝」というお店のメニュー。コーヒーもなかなか美味しい。プリンはちょっとかための、昔っぽいタイプ。僕は好き、でもメニューに「かためのプリン」って書いてあるのは、正直なところ苦手だ。もちろん「プリンください」でも注文できるのだが、つまりこれは「いらない主張」に見えてしまうのだ。「シェフの気まぐれサラダ」みたいなものです。
ぱしゃっと撮って満足したけれど、さくらんぼの柄はボケているし、もう少し丁寧にしたほうが良さそう。たぶん次からは綺麗に撮れるだろう。

 

 

さて今日は、やりたい事が何一つ上手く行かない、せいぜいプリンが美味しかった程度の冴えない1日だった。
こういう時は寝るに限る。可能なら早く起きる。ある種の「損切りの局面」なのだ、たぶん。

 

東京無国籍少女

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